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惨文詩

桶と水

作者: 舞端 有人
掲載日:2013/05/16


今、ボクの目の前には水の入った小さな桶がある。


桶はボクの心の大きさで、桶の水がボクの心だと言うなら、滴る雫は声だろう。


外から落ちてきた雫や石は、他の人の声や、起こった出来事。


そうしてボクの心に広がって行く波紋は、迷いなのだろう。


落下点を中心として広がる波紋は、次第に大きくなって波になる。


小さな桶の中で波は桶にぶつかり、跳ね返り、また広がって行く。


暫くすれば波は収まるけれど、何かが起こる度に波はまた起こる。


他の水を足して触れ合いさせれば、たちまちにボクの心は崩壊する。


平穏を、静かな水面を手に入れるためには、桶に触れず、何もしないでそっとしておく以外に方法は無いんだ。


たとえそれで桶が独りぼっちになっても。


それが最適な方法なんだ。


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