ナカマ
「・・・・」
上から過ぎて逆にすがすがしい。
呆れた目でリッカを見ていると背後に置いてあったバックを掴みホタルに投げた。
「わっぷ!なにこれ?・・・・ってあたしのバックじゃん!」
スクールバックを見て、驚くホタル。
いつの間に持ってきたのだろう?
「あのベンチに放置して行っただろう。心優しい私が持ってきてやった感謝するがいい。」
「一言も二言も余計よ。」
「フン。それよりも、貴様、何故あの場にいた?何か見たか?」
「え?別に何も見てないよ。」
「そうか・・・・。」
顎に手を置き、何かを考えるそぶりをする。
「むぅー・・・。」
「・・・・」
しばらくして手を脇の横に置き何かを決めたようだ。
「きめた。
この犯人を捕まえる。」
「は・・・・・
はぁあああああああああああああああああああ!!!???」
絶叫するホタル。
それほど衝撃的なのだ。
「こんな胸糞悪い出来事が起きておるのだ。私らで犯人を捕まえるぞ。」
「私らって・・・あたしとあんた!?」
「そんなわけがなかろう。ユキメとハヤマ、そして貴様と私だ。」
「嘘でしょ!?」
「嘘な訳がなかろう。それに、貴様は憎くないのか?由美をころした犯人が」
―ドクン
心臓が大きく跳ねた。
言われてみればそうかもしれない
あたしは犯人を憎んでる。
そんな犯人を探せるチャンス・・・。
またとない機会だ・・・。
あたし一人よりも、こいつとあの二人と一緒に言った方がいいに決まっている
「・・・・良いわ。あんたに付き合ってあげる。」
「そうか、ならば明日の土曜日、水木山広場の時計台の前に9時にこい。
なるべく目立たない格好にしろ。目立つと犯人探しには向かない」
「OK!じゃあ、明日ね。」