表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死への旅路  作者: 柚姫
3/7

ワカレミチ

「ホタル。大丈夫?」


五時限目が終わり、帰りのHRも終わった時に由美が自分の席に来た。

心配そうな顔を見ると自分の顔色が悪いのだろうか


「なんか、顔色悪いよ。やっぱ具合悪い?」

「イヤ・・・大丈夫。ちょっと風邪かもしれないけどそこまでは」


心配をかけたくなかったので嘘をついて安心させようとする。

案の定安心した顔になった。


「んじゃ、悪く何ないうちに変えろっかぁ」


由美が気を使いホタルのバックを持った瞬間


「オイ、白花。ちょっとお前こい」


担任の教師に呼ばれてしまった。


「あーらら、ま、仕方ないよ。いっといでホタル後でめんどいよ。」


一理ある。あの教師はねとねとしつこいから逃げたらめんどくさそうだ。


「あたし先帰るから気にしないで」


「ん・・・ありがと。明日なんか奢るわ。」


「んじゃあミスドのドーナッツで!」


「オッケー、じゃあした」


「うん、ばいばーい」


教室を出るときに満面の笑みで手を振る由美。

これがあたしの見た、生きた由美の最後だなんて

あの時はまだ、知らなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ