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学校怪異 ―2年4組の悲劇―  作者: 夜凪


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5/5

5日目

 昨日の土砂降りとはうってかわり、今日は快晴。雲ひとつ見当たらない良い天気だ。

 朝起きるとすぐに母に会う。母はいつものように朝ごはんを作っている。


「おはよう」


「おはよう」


 テレビのリモコンの電源ボタンを押し、朝のニュース番組を付ける。つまらない天気予報と、星座占いが放映されていた。天気予報はともかく、生憎星座占いは信じていない。

 朝飯のパンをかじり、1口牛乳を飲めば、登校するべくリュックを背負って母の見送りの声を背に、金曜日の学校へ向かう。


 少し早めにクラスに着くと、いつもより騒々しい様子だった。なにやらロッカーに人が集まっている。特に気に止めることもなく、自分の席に座りロッカーの方へ意識を向ける。


「なぁ、真純が言ってたよな。ロッカーの中に変な紙があるって」


「ああ、うん」


「何とかしてロッカー開けられないかな」


「いやあ、それはプライバシー的にどうかと思うけど?」


「俺もそう思う」


 盗み聞きしていた自分も心の中でそう思った。人の施錠してある所にあるものは、自身の見られたくない部分であって、汚いプリント類だの、持ってきては行けない何かや、人に見せられない何かだったり。とはいえ、圭吾はそんなことを言われて引き下がる(たち)ではないはずだ。かくなるうえは()()()という立場を利用し強硬手段に出るだろう。


「それに、パスワードが分からない」


「たしかに、俺も聞いたことないな」


 知っていたら怖いと思ったが、さすがに知らないらしい。であれば1万通り全て試すのか、こじ開けるか、マスターキーでの開錠か。ロッカーの上に紙1枚入りそうな隙間はあるのだが、そこからこじ開けることは不可能だ。もっともバールを使えば開けられるだろうが、先生に見つかり咎められるのがオチだろう。


「前田はこの隙間から変な紙を入れていたのかな」


「そうだろうな。机でも無く、なんでここに入れたんだろう」


「他の人に見られたくなかった……とか?」


「罪の意識はあったと」


「……いや、真純だけに見せたかったって可能性もある」


「なんで?」


「さあな」


 暁仁の言葉が、なぜか少し腑に落ちた。


「とりあえず圭吾、思い当たる適当な数字入れてみたら?」


「そうだな、誕生日とか入れてみるか」


「たしかに」


 圭吾がダイヤルを回す。教室は静寂に包まれ、ダイヤルの回る音だけが響く。0514。その数字で、ダイヤルの音が消えた。同時に圭吾がロッカーの取っ手を掴み、ぐっと引いた。


「……ダメか」


「じゃあ、なんだろう。あえて0000とか。変えるの面倒だし、割と有り得るかも」


「不用心すぎないか?」


「逆に怪しまれない数字だと思う」


「まあ、試すか」


 再びダイヤルが回る音が響くが、既に何人かがその場を離れている。朝のホームルームの時間が近づいている上に、0000なんて数字に期待する者はいない。案の定、取っ手を引いてもダメだった。


「まあさすがにな、これで開いたらびっくりだ」


「また考えよう、開くことが正解なのかも含めてね」


「ああ」


 その言葉の少し後に、ホームルームは始まった。何もない空を見つめてから、ロッカーの隙間を見つめる。この隙間がある事は前から知っていた。しかし、穴が空いているのは真純のロッカーだけだ。いつから知っていたかは思い出せない。

掲載遅くなって申し訳ございません。

少々忙しくて。

改めてここまで読んで頂きありがとうございます。まだ5話目と先は長いですが、私の成長と共に物語の進展を見届けて欲しい一心です。

さて、次回でもお会いできると幸いです。いいねやコメント、とても励みになります。少しでも良いと思ってくださればポチッとして欲しいな〜。

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