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影踏み遊び injury list  作者: やましたゆずる
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第4章 インジュアリーリスト者が増える

その朝、2年3組の朝礼は重たい空気が流れた。「皆さん、おはようございます。知っている人もいるかと思いますが沢口明君が今朝亡くなった事がわかりました。緑が池で溺れたみたいです。なんで溺れたかは不明です。これから警察が調べるみたいです。全員で黙祷します。皆立って、黙祷。」南先生が号令を出すと皆で黙祷をした。「先生、昨日、沢口君と緑が池の前まで一緒に帰ったんですが別れた後何かあったんだと思います。先生に本当の事言ったけど信じてもらえなかったと嘆いてました。雨の日はあそこの祠の前に女が立っていると言ってました。昨日も雨だったので女が居たんだと思います。たぶん、その女が犯人ですよ。」麗子が立って先生に告げた。「麗子さん、明君と一緒だったんですね。有り難う。先生も帰り緑が池へ行って花を添えます。」南先生が麗子の顔を見て優しく微笑んだ。その日の授業を終えると南先生は車で緑が池へと行った。緑が池に着くと警察車両がズラッと路上駐車していて警察官が何十人と居た。南先生は「私、亡くなった沢口明君の担任の南明菜と申します。明の足跡わかったんでしょうか?」南先生は警察官に尋ねた。「先生ですか?ここから池に入ったと我々は見ております。ここの土手に明君の足跡がありました。自ら池へ入って行ったと考えます。」警察官が南先生の顔を見た。「それでは、自殺でしょうか?」南先生は警察官の顔を見て不思議な表情を見せた。その時、私服刑事が二人に近寄って来た。「先生、明君に自殺について思い当る点はありますか?」刑事は先生の顔を見た。「自殺かどうかわからないのですが、亡くなる前に不思議な事を言っていました。」南先生は刑事の目を見つめた。「なんでしょうか?車の中でお願いします。」刑事はパトカーの助手席のドアを開けて先生を乗せた。刑事は運転席に座ると「どういった事ですか?」刑事は先生の顔を見た。「この一週間の間に明君を含めるとうちのクラスで3名の生徒が亡くなったんです。後3名の生徒が怪我をしてまして。明君が原因だと怪我をした生徒が言うものですから、明君に問い質したのですが、この池の祠の前で白い着物の女性に頼まれた。と言うんです。私は信じなかったんです。」先生は真実を包み隠さず話した。「先生、その話はたぶん本当ですよ。先程、この緑が池に纏わる話の中におじいさんの話で昔からの言い伝えでこの池には白装束の女の霊が居るらしいです。過去に遡り調べたら記録に残っている限り、10年前に1件、30年前に1件.すべてこの9月の雨の日に起こっているんです。全て男の子なんです。明の話は強ち嘘ではありませんよ。先程、自殺と言われたと思いますが私はその女に引きずり込まれたと思ってます。仮説ですが」前川刑事が先生の日を見つめた。「そうでしたか?ああ!怖い!」南先生は身体をブルブル震わせた。「有り難うございました。失礼します。新しい発見がありましたら◯◯小学校までお電話下さい。」南先生は刑事に頭を下げてその場を離れた。自分の車に戻ると室内が寒かった。後部座席を見ると知らない白装束のびしょ濡れの女が座っていた。「あんた、誰、降りてよ!」先生が叫ぶと女は「お前を迎えに来た。気を付けろ!」と言うとドアを開けて出ていった。先生は車を降りて後部座席を確認すると座席がびしょ濡れになっていた。南先生はそのまま自宅へ帰った。父と母に「今日もクラスの子供が亡くなった」と告げた。「緑が池の男の子かな?ニュースで見たわよ。あそこは10年前にも男の子が亡くなってるのよね。あそこは危ない池なんだよ。祠があるたぶんあれは供養塔ね。私が中学校の教師の時に生徒が言っていたわよ。白装束の女を見たって、こっちおいでと手招きしていたって、その時、母親が晩ご飯だと迎えに来てくれたから助かったって。」母が明菜の顔を見て怯えた顔を見せた。「お母さん、そうなんだ!さっき、その女に会った。私の車に乗って居たんだ。降りた後、座席がびしょ濡れでそれ触っちゃった。手を洗おう!」明菜は洗面所でハンドソープをたんまりつけて手を良く洗った。「明菜も気をつけなさい。」父が明菜の顔を見た。あくる朝、学校へ行こうと車に乗ると白装束の女がまた乗っていた。「なあ、明が麗子か南先生に会いたいと言っている。麗子を連れてっていいか?それとお前にするかどうする?由美子が啓太を連れて来いというから啓太を連れていった。どうする?」女は明菜の顔をルームミラー越しに見てニヤリ微笑んだ。「私でいいわ。私にして!」明菜は叫んだ。「よし、わかった。お前を連れて行く!」女は言った。明菜がルームミラーで後を見ると女は消えていた。南先生は自宅の駐車場を出ると通い慣れた道を車を走らせ学校へと向かった。途中で息苦しくなり車を路肩に停めた。ルームミラーを何となく見ると白装束の女がニヤニヤして後部座席に座っていた。苦しさがなくなると同時にルームミラーを見て女を確認したが居なかった。その時、「キキィー!」と車のブレーキ音が聞こえたと同時に「ズドン」と後から車に衝突された。先生が気がついた時は救急車の中だった。「南さん!南さん!」の声で起きたのだった。「ああ!よかった!目が覚めて。」救急隊員が安堵の声をかけた。「私は、オカマをほられたのはわかったんですが?救急車の中ですか?」南が救急隊員に声をかけた。「南さんは、普通乗用車にオカマほられまして、その運転手が救急車を呼んでくれました。これから病院へ向かいます。」救急隊員が南の顔を見た。「すいません。バックからスマホ取って頂けないですか?学校へ連絡しなきゃ!あぁ!首が痛い。」南が悲鳴をあげた。「私が代わりに連絡いたします。学校ですね。」救急隊員が南の顔を見て微笑んだ。「◯◯小学校ってあります。宜しくお願いします。」南が隊員の顔を見て微笑んだ。「あ!ありました。かけますね。」隊員はそう言うと学校へ連絡をしてくれた。南は全身打撲で一週間入院する事になった。

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