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雲の上の思い  作者: 獅音
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春の昼下がり

私は腰痛で仕事を休み、溜まった仕事を片付けながら休養を取っていた。お昼ご飯を食べて少し眠たくなってきた昼下がり、YからLINEが入った。「4月Kのとこにいかん?」KはH県に住んでいるため、つまるところ2人きりの旅行だ。私の心臓はまた息を吹き返したのだ。みずみずしい芝生が眼前に広がっていくのがわかった。私は嬉しくなり、何時がいい?何で行く?この日は空いてないと会話を繰り返していたがふと冷水に浸かったかのように頭と肝が冷えた。旦那になんて言ったらいいのか、と。飲みに行くのとはわけが違う。男女2人きりでの旅行だ。傍からみれば不倫旅行の言い訳だ。どうするかと悩めど悩めど答えは決まっているかのようだった。それは「行かない」ことだ。だが、こんなにも嬉しい気持ちを自ら手放したくなくてまだ返事はできていない。「旦那に聞いてみるね」とLINEをしながらも聞く勇気は出ず、どうしようかと空を見上げる。

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