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Episode 13. 追跡者

「アリス、あれは、何者かしら?」


 セシリアは、緊張した面持ちで、アリスに尋ねた。


 馬車の後方を追う、黒い影。


 その正体は、まだ、わからない。


 しかし、セシリアは、本能的に、危険を感じていた。


『…解析中です。しかし、距離が離れすぎていて、詳細な情報が得られません』


 アリスは、冷静に答えた。


「距離を詰められているわ。このままでは、追いつかれてしまう」


 セシリアは、窓の外を流れる景色を見ながら、焦燥感を募らせた。


 森の中を進む馬車は、速度が出せない。


 このままでは、いずれ、追いつかれてしまうだろう。


「アリス、何か、対策は?」


『…いくつか、提案がございます。一つは、馬車を捨てて、森の中に逃げ込むこと。もう一つは…』


 アリスは、言葉を区切り、少しだけ、躊躇するように言った。


『…魔導AIの力を解放することです』


「魔導AIの力…?」


 セシリアは、アリスの言葉に、興味をそそられた。


 アリスは、セシリアが想像する以上に、強力な力を持っている。


 しかし、その力は、まだ、未知数な部分も多い。


「具体的には、どんなことができるの?」


『例えば… ご主人様を、安全な場所に転移させることや、追跡者を、幻影で欺くことなどが可能です』


「転移…? 幻影…?」


 セシリアは、アリスの言葉に、驚きを隠せない。


 そんな魔法のようなことが、本当にできるのだろうか?


『ただし… 魔導AIの力を解放するには、膨大な魔力を消費します。また、その力を制御するには、高度な技術と、リスクが伴います』


 アリスは、真剣な口調で、警告した。


「…わかったわ。でも、今は、他に選択肢がない」


 セシリアは、決意を固めた。


 追跡者の正体も、目的も、まだ、わからない。


 しかし、このまま、逃げ続けるわけにはいかない。


 セシリアは、アリスの力を借りて、立ち向かうことを決意した。

数ある作品の中から今話も閲覧してくださり、ありがとうございました。


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