3年後
俺が転生してから3年が経った。
まず、俺はこの世界に来て最初にこの世界の言葉を覚えた。
幸い、俺は記憶力が良かったのと、前世の記憶というアドバンテージがあったため、比較的容易に覚えることができたと思う。
最近ではこの世界について知るため、家にある書物を読むことを日課にしている。
そして、三年間過ごしてきた中でいくつか分かったことがある。
それを大まかにまとめてみた。
まず、1つ目は、俺が今いる場所は王都から少し離れたアイブという街で、この街は男爵の地位を授かっている俺の父、ロベリア=クレセリーヌが治めているということだ。
だから、前世はクソみたいな社畜だった俺やアイブの住民よりも裕福な暮らしができているのは確実だ。
けれど、裕福な暮らしをクレセリーヌ家だけがしているのをよく思っていない住民もいて、俺の家族は一部の人間からはあまりよくは思われていないのだとか。
まあでも、両親は優しい貴族ってかんじだ。
前世の記憶では貴族はやばいやつが多いという印象だったので一安心だ。
2つ目は、この世界では魔法が使えるということだ。
この世界には、皆さんご存知の攻撃魔法から、日常で使える生活魔法まで、数多くの魔法が存在するらしい。
それを使うには、第一前提として魔力というものが必要だそうだ。
それに加え、魔法のイメージや、対象のもの(水系統の魔法を使うなら水などといったもの)と日常の中で多く触れ合っていくことが重要らしい。
3つ目は、5歳になったら鑑定の儀という儀式を受けるらしく、そこで自分のスキルやステータスが分かるらしい。
そして、それ以降自分でステータスオープンができるようになるんだとか。
個人的には鑑定の儀は結構熱いイベントだと考えている。
実際、スキル次第では今後の人生が大きく変わることがあるから、この鑑定の儀は世間的に見てもかなり重要らしい。
なにはともあれ、良い結果を期待するしかない。
4つめは、王立アカデミーのことだ。
王立アカデミーとは、剣術や魔術などの様々な面でエリートを排出することを目標とした機関で、毎年たくさんの入学希望者がいる超エリート校らしい。
ほとんどの子供が受験するのだとか。
特に、地位の高い貴族の子なんかは強制的に受験させられることもあるらしい。
5つ目は、この世界の職業についてだ。
日本にもいた教師などはもちろんいるが、鍛冶職人、冒険者、王国騎士などもいるらしい。
また、鍛冶職人にはドワーフが多いらしく、エルフ、獣人なども存在するらしい。
人間以外の種族も共存しているのは異世界らしい。
その逆に、魔族、魔獣などもいるので冒険者、王国騎士が必要らしい。
以上が、俺が3年間で得た大まかな知識だ。
まぁ、せっかく得た二度目の人生だし、せいぜい楽しんで生きようと思う。
そう、目指すはスローライフだ!
新作です。誤字が多いことかと思いますが、何卒よろしくお願いします。また、少しでも、面白い、続きが気になる、と思ったら、作品へのいいねと、ブックマーク登録、下の☆☆☆☆☆を★★★★★にするなどをお願いします。