転生
俺の名前は村井陽介。
今年で30のサラリーマンだ。
俺の勤めてる会社は根っからのブラック企業で、残業するのは当たり前。
はじめは人当たりの良さそうに振る舞っていた上司からも、仕事を押し付けられる毎日だ。
しかも運の悪いことに、今日は押し付けられた仕事の量が多く、終わったときにはすでに終電を逃していた。
幸い、会社から家までは、それほど遠くないため、歩いて帰ることにした。
疲れ果てて、フラフラとした足取りで歩いていると、いつの間にか赤信号に飛び出していた。
しかも、すぐ右からはトラックが迫っていた。
まさに、絶体絶命。
そのまま、俺は為す術なくトラックにはねられた。
―――――――――
目がさめた瞬間なぜか俺は大きな声で泣いていた。
「おんぎゃぁぁぁ!おんぎゃぁぁぁ!」
ここはどこだ・・・?そもそも、俺は何をしていだんだ?
確か…そうだ!トラックに跳ねられたんだ!
ということは、ここは病院か?
でも、どうして今俺はおきた瞬間泣いていたんだ?それに、目もうまく開けられない。
まるで、出産直後の赤ちゃんのようだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?
いやいや、ね?まさかね?
そのとき、ふいに猛烈な眠気が襲ってきて、俺の意識は途絶えた。
―――――――――
目が覚めると、見知らぬ天井が見えた。
そして、俺の視界の端には優しそうな目つきの男性と女性が座っていた。
「あら、ようやく起きたのね。リヒト。」
「クレセーヌ家を継ぐにふさわしい、立派な人間になるんだぞ。リヒト。」
明らかに俺に話しかけている。
これは、もう、決定事項と見ていいだろう。
俺、村井陽介は、異世界でリヒト=クレセーヌとして転生した!
新作です。誤字が多いことかと思いますが、何卒よろしくお願いします。また、少しでも、面白い、続きが気になる、と思ったら、作品へのいいねと、ブックマーク登録、下の☆☆☆☆☆を★★★★★にするなどをお願いします。