表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫カフェ実家  作者: なまこ
1/13

第1話 いちにちのはじまり

カランコロン……kr店員が扉を開けます。

「……あぁ、はいはい。おはようおはよう」

グレーの毛並みが綺麗なhtn猫が、kr店員の足に、スリスリと挨拶をします。ほかの猫達は、自由気ままに、寝たり、陽の光に当たったりしているようです。


「うーん。今日もみんな元気そうですねぇ。じゃ、仕事始めますかねぇ」

kr店員は、少し無造作な長い黒髪をゴムで束ねると、エプロンを付けてお店の整理整頓やお客さん用のお菓子の準備を始めました。


「今日のお菓子は月の明かりクッキーと、フォレストキャラメルと……あっ」

kr店員は足元に目線を落とします。そこには、白くてふわふわな毛をしたprm猫がいました。kr店員の足を、ガブガブと噛んでいます。

「あぁ、やられたなぁ。こら、痛いッスよ〜」

kr店員が、お菓子を触っていた手を布巾で拭いて、prm猫の頭を撫でると、prm猫は

「フン!」

と言って、どこかに行ってしまいました。


「やれやれ、気が難しいお嬢さんなこった」

お菓子ケースに蓋をすると、kr店員は、お店の扉の鍵を開けます。それと同時に、鳩時計がクルッポーと一鳴き。時計の針は11時を指していました。


「みんなでお客さんを迎えるよ。さ、準備して〜」

kr店員が呼びかけても、猫達は一切行動を変えません。自由気ままに過ごしています。

「うん、いつも通りでよし。そんじゃ、開けますかねぇ」

お店の扉にかかっている札を「CLOSE」から「OPEN」に変え、kr店員は、少し不思議な笑顔でこう言いました。


「ようこそ、猫カフェ実家へ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ