無道――神殺
「――国敵討滅」
「――神風無道」
一閃。
神代の剣が神世を断つ。
草薙の剣が魔神を絶つつ。
一刀両断。
最凶の一撃が男神女神が混ざった聖魔神が二つに絶つ。
「うつろ……………」
絶たれた男魔神が蠢く
「……か、み……」
分かたれた女聖神が蠢く。
「ガッアアアアァァァァァァァ!!」
終滅する魔神。
絶対の滅びを前に、魔神は断末の叫びをあげる。
「虚神虚神うつろかみいいいいぃぃぃぃ!!」
あり得ないあり得ないあり得ない。
「貴様きさまきさまぁぁぁ、やはり……」
――神。
虚空に吐き出された言葉。
「――いいや」
久世零生は応える。
「――只の日本人だ」
風が吹く。
漆黒が――滅びの風が魔神を滅ぼした。
◆
「草薙、様」
「――草薙様」
「私達の……」
虚衆。
虚神に仕える女達は、ありえない光景を見守っていた。
◆
「なっ……」
「おいっ……」
「ま、マジかよ」
◆
文字通り『全国』に映し出された映像に世界が震えた。
映し出された終焉の写像。
単身で総司令の突入を果たした草薙。
総司令たる魔神との決戦において”久世零生”となり、魔神を討ち果たしたのだ。
その法外の所行に戦慄する。
強い。あまりにも。
圧倒的な力。
十三帝将十三位”久世零生”
『核兵器』たる十二将をもしのぐ凶の力が日本の存亡を決める一戦において
『最凶』を発揮したのだ。
だがこの勝利を以て日本が救われたわけでは断じてない。
全国に散らばる百万の魔軍。
日本に散ら外敵を討たねば、日本そして――
「世界が滅ぶ」
”真”世界の滅び避けられない。
◆
「――始めるか」
始まる。
百万の国敵を討つ。
国敵討滅の風が。




