第7話
ついに盗賊団のアジトにカチコミをかけてみた。けど…案外しょぼくない?火矢を飛ばしてくるだけだし、剣を持った奴はただただ突撃してくるだけだし…ブローニングだけでどうにかできてるんだけど…こんなのが恐れられてんの?
「くそっ!なんなんだあの化け物は!?」
「矢が効かない!鉄でできてるぞ!」
盗賊たちがなんか叫んでるけど知らん。
「さてと…そろそろ終わらすか…主砲用意!…うてー!」
スチュアート軽戦車の37mm戦車砲が火を噴き、建物に直撃する。
「うわぁぁぁぁぁぁ!」
「腕がぁぁ!腕がぁぁ!」
うひゃぁ…地獄だ。それでも撃つのをやめるつもりはないんだけどね。ブローニングで弾幕を張りながら装填が完了したら主砲を撃つということを繰り返して10分…誰一人として残っておらず、建物は崩壊していた。
「…やりすぎたかな」
戦車から降りて状況を確認する。…なかなかひどい。跡地にはほぼ瓦礫しかない。
「…ん?」
どこかから声が聞こえる。瓦礫の中からかな…
瓦礫の中を探ってみると地下室への扉があった。
「ここからか…」
中からはわずかに声が聞こえてきた。女性っぽい声色だ。
「室内戦か…そうだ!確かハーフトラックの中にグリースガンがあったはず!」
ハーフトラックを召喚し、中からグリースガンと予備のマガジン数個を取り出して地下室へと向かう。
「さて…どんな人がいるのかな…」
グリースガンとは…第二次世界大戦中に連合国が使用したサブマシンガン