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~数百年後の偉人伝~

 

 ピエール・ロジェス伯爵


 王国始まって以来の最年少で宰相に上り詰めた革命児。

『女性解放の父』とまで謳われた人物である。

 王国は周辺国よりも女性差別が激しく、権利を著しく阻害されていた処をロジェス伯爵は男女同権主義に基づく、女権拡張主義、女性尊重主義を打ち出した。

 貴族社会で反発は大きかったものの、ロジェス伯爵の主張に異議を唱える者は何故か少なかった。「旧来然とした社会のあり方に少なからず疑問を持っていたからだ」と言う歴史研究者は多い。中には「王国の影の支配者であったからだ」といった陰謀説を唱える者もいる。


 ロジェス伯爵は『女性の王位継承権』、『女性の爵位継承権』といった女性の権利を打ち出した。

 時代が彼に微笑んだ事は確かだ。

 女性権利が議会によって承認された背景には、数名の貴族の衰退と高位貴族の婚約解消があった。恐らく偶然の産物であろう。だが、このあまりにもロジェス伯爵に有利過ぎる展開によって彼が「稀代の策謀家」と言われる所以になった事も確かである。


 彼の働きかけで、文官の女性枠も出来る事になった。

 数年後には、女性爵位を持つ者が全体の三分の一にまで登ったことを鑑みるに、ロジェス伯爵は時代の流れを正確に掴んだ政治家ともいえる。




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