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 安土城の描写は信長公記の記述に沿っているので正しいとは思います。


 吹き抜けかどうかは議論になっているので、例えば『火天の城』って映画の中では吹き抜けが否定されてましたし。


 ただ、私はひねくれているので更に思うのですが、映画の中で何故吹き抜けの設計が採用されなかったかという点。

 吹き抜けだと燃えやすいからだったと

思うのですが、戦う為の城だったらねって事です。

 

 安土城の大手道は真っ直ぐで、戦国時代の城としては有り得ない造りになっていました

 真っ直ぐでは敵は簡単に攻め上ってこれちゃいます。


 美しさや、斬新さを重視するなら、吹き抜けの方が良い訳で。

 未だに発掘調査は続いているらしいので確かな事は良く分かりませんが、後の章で競りだした能舞台で敦盛を舞わせたかっただけですが吹き抜けにしてみました。


 昔の男色観、その実態について語っていますが、長く続いた男色を追求すれば、もっと切実かつ信長好みの合理性というものが見えてきます。

 平安時代の公家の男色の政治への影響。男色関係を利用して政敵を取り込むなどは、かなり合理的手法でしょう。


 歴史の教科書では公家も武家も自分の娘や妹を使い、敵と婚姻関係を結んだり地位を固めたりというのが一般的な認識ですが、それよりも手っ取り早いのは、自分の身体を使って、敵もしくは味方との絆を強化する男色大作戦でしょうか。


 美少年を敵に送り込み寝首をかかせるというのは良く見られた戦略ですが、男だから力がある事に加え、美女を送り込むよりも確実に手が付くという利点がありそうです。

 

 美女よりも美少年の方が数が少ないので。


 男役が男色関係を利用して美少年を取り込む戦略を信長に勧めるシーンがある信長公記。

 葦名盛孝と佐竹義重は敵の大将同志なのに、戦場で一目惚れして戦が終結したり。


 笑い話し.......ではありません。ぷぷ


【第7章 敦盛】


 安土宗論の流れは記録された、その儘なので、あまり書くことはないのです

 多分八百長だっただろうと。



 蘭丸の兄長可の人柄を伝える逸話はほぼ全てこんな感です。

 しかも敵方ではなく森家の子孫が書いてますから、先祖の事を貶めたがっているとは思えません。

 蛮勇を誇るという考え方で、そういう方向に盛ったんでしょうね。


 因みに津山藩初代藩主の森忠政(仙千代)が同僚にキレて頭を叩いて小姓をクビになった話も敵が書いているのではなく、森家の史料にあるので、この不名誉極まりない逸話を書き記した理由は、森家はひたすら正直だったからと解釈するしかないです。


 築山殿事件の話しですが、こちらは徳川家捏造疑惑です。

 時代劇では、信長が家康の妻を斬らせ、嫡男を切腹に追い込んだというのがポピュラーな定説だったのですが、調べたら、何と新説に変わっていたあー。


 実は私も新説を知らずにいまして、新しい説によると、徳川家の御家騒動だから、信長が二人の死を望んだのではなく、どうにもしようがなくなった家康が二人を始末したのではないかという流れに変わっているようなのです。


 この頃の織田と徳川の力関係を見ると、まだ同盟関係で武田討伐の前です。

 徳川は武田、北条を牽制できる立地にあり、長く同盟関係を結んできた家康の妻と嫡男を、積極的に信長が始末しようとは確かに考えにくいです。


 しかも表向き対等なので、そこまでの命令を下せる程、高圧的な態度を信長が見せたとは確かに思えないです。


 徳川幕府が、神君家康が正室と嫡男を始末させたという不名誉な事実を信長のせいにした事は大いに考えられるでしょう。




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