第9話 〜洗練〜
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【キャラクター 容姿】
プレイ・ぼさぼさな黒髪に、黒色の目。身長は180センチで、細マッチョ。年齢は37歳
リーフ・青髪の短髪、紫色の目、小柄の身長、白服可愛らしい女の子。身長は153センチ。年齢は15歳
ゴン・茶髪の短髪に黒色の目の若い男。身長は165センチ。年齢は18歳
オデ・小太りな緑色のモンスター。体型は普通のゴブリンと似ているが、顔が丸く、目がクリクリしている。頭のてっぺんから出ているアホ毛が可愛らしい。
大事な所だけを布で隠し、ほぼ全裸だが可愛いから許せる。
ヤマ・緑色の髪の毛に、黒の目、目の下は大きなクマができて、黒い服装に身を包んだ大分小柄な少年。年齢は14歳
ヌアザ・燃えるような赤い髪をポニーテールに、深紅の目に高身長。年齢は18歳
グッパ・黒色の服にツルツルした頭の、巨体。
【注意事項】
後書きは意味の無い自分の意見を述べてます。適当に流してください
「…………あの色……ヤバいな。ヌアザちゃん、ちょっとおじさん行ってくるから。町は守って」
「え? ちょちょ!? 2日酔いの貴方がどこにいく!?」
「まー、何でも屋だからね。街を守るってことかな」
おじさんはコートを羽織って家を出ていく。ヌアザは鎧を装着し、おじさんと30秒遅れで家を出る。
先程、ちらっと見た巨人。雲まであるのではないかと思うほどデカい……デカすぎる。
だが、ヌアザにはあれがオデにしか見えない。どうして、あんな姿に、どうして、どうして———
オデが化け物に見える?
「ヌ〜ア〜ザ〜ちゃ〜ん。どうですか、この光景?」
「…………グッパ……!」
ヌアザの前に現れた黒色の服にツルツルした頭の、巨体。巨体から繰り出された右払いはおじさん宅の一部を”抉る”。
「くっそ! なんだよあの姿は!?」
ゴンはオデの方へ走り出し、木材の家を片っ端から”触っていく”。
「おじさんがここで踏ん張らないと、皆に合わせる顔がないよね」
最初の町に総勢———
10000体のモンスターが迫る。
最低レベル350のモンスターが。
さあ、絶望が始まった。
絶望というギャンブルを4人は越えられるのか。そして、今回の出来事で世界は変わっていく。
今日だ、今日で”勇者”が誕生日し、魔王と呼ばれるであろう化け物が誕生した。
「オデのレベル……750……? 現段階”最高レベル”……? オ……デ……?」
「けひひひひひひひひひひひぃぃぃ! いいな! この混沌とした展開は! ヌアザ! 諸刃の最弱! お前らは悪いがここで死んでもらう! あ〜! 最高の1日だ!」
この戦い、4人と1体の中で死ぬのは1人。誰が死ぬのか、誰が、誰が犠牲になるのか。
絶望の賭け事の開始だ
◇◇◇◇◇
「オデ! オデ! 止めて! オデ!」
直径1キロメートルに及ぶ右拳が——
最初の街 ポンドゥに振り落とされる。
全員が絶望を感じた、全員が死を感じた。ポンドゥに居る、武闘派自然人とプレイヤーは避難活動をしているが、ゴンが巨人化してから2分、避難が間に合うわけが無い。あの拳を受けきれる訳がない。
だが———
相手が”拳”なら拳を熟知している最強の少女がいる。
「痛いけど我慢して!」
リーフは右腕を1回転させ、息を整える。そして、振り下ろされる拳に向かって——
「拳神式 模倣術 『神の拳に匹敵する拳』!」
空中に飛び、振り下ろされる拳にリーフが右拳をぶつける。
「凄い衝撃波だ!?」
「なんだよ、この衝撃は!?」
小さい子供や年寄りは立っていられない、先程の咆哮よりも強い衝撃が、街を襲い、耳を塞ぎたくなほどの振動が鼓膜を揺らす。
「————くうううぅぅぅぅぅぅッッッッッッ!」
しかし、その衝撃を1人の少女が耐えられるはずがない。リーフの右腕の肉が裂けていく。無理だ、レベル750になんて、勝てるわけが無い。押され押され始めている。誰もが闘志を失う相手。なのに、リーフの目の闘志は消えない。
「———まだまだああああぁぁぉぁぁぁぁッッッッッ!」
だが、人は簡単に力の差を越えられない。リーフとオデのレベルの差は660もある。例え、リーフの潜在能力が高くても、その壁は厚い。まあそれは———
”1人”だけの話だ
「リーーフウウウウゥゥゥゥゥゥッッッッッ! 踏ん張れえええええぇぇぇぇぇ!」
気づけば———
最初の街を空を”埋め尽くす”木材たち。リーフの時間稼ぎは無駄ではない、リーフの稼いだ時間は希望を生んだ。
木の数は小さいのも含め、約2万本。それがオデ右拳に次々と当たる。壊れ、当たり、壊れ、当たり、壊れ、当たり——
オデの右拳を押し返していた。
「ぐっぱ、ぐっぱ! あちらは大変そうですな〜」
「————ふっ!」
オデの方を見ていたグッパに突きをお見舞するが、グッパが軽く腕を振っただけで——
突きの波動を消し去り、
「———なんて力だッッッッッ!?」
ヌアザが吹き飛ぶ。おじさん宅に激突し、かはっっっ!? っと生々しい声が出る。
「1発1撃に徹した、洗練された一撃だけど、僕ちんのユニークスキル適わないお。あ、もしなしてそれどころじゃない? ごめんごめん、痛かったおね」
はあ、はあ、はあ、と荒い息。肋骨は何本か逝った。ポーチから試験管に入っている緑色の液体。これは回復のポーション。ヌアザは回復ポーションを飲み、肉体を回復させる。
そして、見れば分かるがこのゲーム世界……自然人はとことん弱い。自然人にはHPという概念がなく、現実世界の人間と同じ感覚、肉体の痛み、骨が折れる感覚、全て現実世界の人間と一緒。その他にもプレイヤーと自然人には理不尽なことが沢山ある。
プレイヤーはスキルや魔法をレベルアップや、アイテムで習得出来るが、自然人はその構造の理解または、突然発現する場合しか得られない。
たまに頭角を現し猛者となりうる人物はいるが、ヌアザは——
“猛者”にはなれはい。
彼女は剣神の愛弟子であり、兄弟子達より圧倒的に劣っていた。沢山の剣術を試しても無理だった。兄弟子には到底叶わない。ヌアザが絶望していたとき——
「ヌアザ、1つの物を極めろ」
剣神の手刀だけでヌアザが膝をつき、剣が折れた。適わない相手、兄弟子たちはとうに剣神様が手刀でも十分立ち向かえる。そんな私が1つの物を極める?
「師匠、1つの物を極めるなど、そんな不確定要素が多いことを——!?」
「ヌアザ……儂の好敵手は1つの物を極める奴だった。対して儂は手数で勝負していた。奴の技は大雑把で、不格好だったが、奴の技はかっこよかった」
空を見て、好敵手を思い出す剣神。武者震いというより、奴を思い出して昂ってくる。だから、実例があるからこそ、
「目指せ、ヌアザ。己が、かっこいいと思う一撃を」
「かっこいいと思う……一撃……」
ヌアザは考え抜き、1つのスキルを身につけ、1つの魔法を授かった。
図らずか、彼女の一撃は”おじさん”のスキルに似ていた。
「ぐっぱ、ぐっぱ! 終わりだお、ヌアザ!」
またもやグッパが腕振り、大きな風の音と微かに見える衝撃。ヌアザは細剣を構え、息を吸って目を見開く。
「我技 『流々剣』!」
ヌアザはグッパの衝撃を細剣に”吸収”いや、”受け流し”、突きの力へと変える。ヌアザの元々鍛え抜かれた突きと、グッパの有り得ないほど強力な力。
それが掛けて掛けてかけ合わさって、弱者が、強者に猛者に牙を剥く。
その一撃はグッパの右腕を———
吹き飛ばす
マジでミスった、昨日の投稿した後に気がついた。今回の序盤のギャンブルが始まったって所を前話と繋げるべきだった。そっちの方がかっこいいわ。やらかした、今から修正加えたら見れない人もいるし……マジでやらかした。
まあそんなことはどうでもいい
どうだったでしょうか、今回の話は!? ゴンくんがもう、なんて言うんでしょう。チートですよね。なに空を埋めつくする木材って、想像しただけで怖いや。
そして、リーフの拳神術? リーフって何者? っとかも徐々に見えてきます。
今回の戦いは過去から現在、過去から現在と行き来し、キャラクター達を深堀します。今回はヌアザでしたね、ヌアザがなぜ、ゴンが見ても剣術が下手だったか、それは剣術以外をめちゃくちゃ伸ばしていたからという、伏線を回収しました。長い伏線は嫌いなんで、直ぐにポンポンと回収します。
そして、新キャラのグッパ、こいつも厄介だ。そして、ヌアザぐらいの実力者を剣神は手刀で倒すし……そして、神ってどんな立ち位置? 謎が多いですね。そして、まだまだ新キャラでます。
この調子で収集がつくのがは全く想像できませんが、頑張ります。
次の投稿も明日の22時です!