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ある少年と少女の恋物語。

作者: 莉雨

少年は、クラスメートに恋をした。



クラスメートは、先輩に恋をした。



先輩は、幼馴染に恋をした。



幼馴染は、従兄に恋をした。



従兄は、後輩に恋をした。



後輩は、友達のお兄さんに恋をした。



友達のお兄さんは、塾の教え子に恋をした。



塾の教え子は、電車ですれ違う彼に恋をした。



電車ですれ違う彼は、クラスメートに恋をした。



クラスメートは、先輩に恋をした。



先輩は、幼馴染に恋をした。



幼馴染は、従兄に恋をした。



従兄は、後輩に恋をした。



後輩は、友達のお兄さんに恋をした。



友達のお兄さんは、塾の教え子に恋をした。



塾の教え子は、電車ですれ違う彼に恋をした。



電車ですれ違う彼は、・・・




いつからそれが始まって。


いつからそれがそうなってしまっていたのか。


誰も、知ることはない。




恋の、キモチ


恋の、レンサ




きれいな輪を描いたそれは、誰が断ち切り、誰が保とうとするのか




「ねぇ、アナタは誰が好き?」



そんな疑問も、胸の中で消え



いつしか輪は、どんどん大きくなる。




少年は、気がついた。


少女は、気がついた。




自分のベクトルと


相手のベクトルが


違う方向を向いていることに。




そしてまた、自分にも違うベクトルが向いていることに。




「僕は、君にどう答えればいいのだろう」



「私は、貴方にどう答えるべきかしら」



それでも、自分のベクトルは、相手には向かない。





恋の想いは一方通行



何もかもが一方通行になり



噛み合っているようで、噛み合わなくなり


ただ、報われない想いだけが、通り過ぎる。



この想いは、どうすればいいのか


誰に、向ければいいのか



少年も、少女も、誰も知らない。



誰かこのレンサを断ち切るすべを



そう求めつつ



誰も、このレンサを切らないで



そんな、矛盾した想いに胸を締め付けられ





――辛いの?


辛い




――悲しいの?


悲しい




――幸せ?


ううん




――どうしたい?


  分からない 




――どうなりたい?


  分からない




――幸せになりたい?


  そう、かもしれない




――不幸になりたい?


  なりたく、ない




――なら、何を願う?


  分からない




――幸せを願わないの?


  願う?




――幸せになれますように、って


  願って・・・願ったとして・・・





繰り返される自問自答。


無限に続く、スパイラル




コントロールが効いているのか


でも、爆発寸前の、さまざまなキモチ




「ねぇ、僕は何をすればいい?」



「ねぇ、私は何をすればいいの?」



問いかけられたコトバにも、返されるコトバはない。




少年は、少女に話しかけた。




少女は、少年に答えた。



少女は、少年に話しかけた。



少年は、少女に答えた。



二人のベクトルが向き合い


ぶつかり、すれ違う。





少年と少女の恋物語




それは、甘く、苦い




恋のお話。





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― 新着の感想 ―
[一言] 抽象的な世界ですね…。これはジャンルが恋愛なんでしょうか?どちらかと言うと詩かなぁ?ぐるぐると違う人に恋して行くと、誰の恋も実りませんね。それは悲しいですね…。なんだか、気持ちが冷めてる感じ…
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