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(三)-2

 男は部屋に置かれたグレーのスチールデスクの反対側に置かれたパイプ椅子に座った。

「ロシア人をマークしていたんだけど、あんな妙なことになるなんて思いもしなかった。一体何があったんだ?」

 ティムは両手を左右に開いてお手上げポーズを作り「何も知らないです」と日本語で答えた。

「町でアラブ人らしき男性の遺体が発見された。それと関係あるの?」

「私は知りません。何の話ですか?」

 男は県警の公安部外事課というところの担当者だと名乗った。主に海外からやってくるスパイを監視しているらしい。男の担当はロシア人だった。ここ一ヶ月で動きが活発になったことから、警戒していたという。


(続く)

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