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大陸冒険譚  作者: ピンチコック
3/3

デランの大森林編

前回の続きになります!!果たしてグリスとガフラットは無事に森林を脱出出来るのでしょうか!?

「……んぁ…もう夜が明けたのかぁ……?」


「おぉぃ、ガフラット〜…起きろ〜…モンスターに食われるぞ〜……」


「ムニャムニャ…勘弁してくれyo…悪かったyo…」


どんな夢を見てるんだよ……

仲間も増えたことによって早起きする必要は無くなり、朝日が森に差し込む中俺はのんびりと朝食作りを始める。



【大森林の洗礼 3日目】



____________

_________

____


「ふあぁぁ〜〜、よく寝たyo…ん?いい匂いがするyo…」


「おう、起きたか、飯は作ってあるからちゃっちゃと食って眠気覚ますぞ〜」


「んん……さすがはグリスだyo、気が利くyoね〜…」


俺とガフラットは残りの肉を全て食べ尽くし、満足しながら森の出口を目指して進み始めた。


「あぁ〜、こんな物騒な森は早く出たいyo!」


「俺もだ、ここに来てから災難ばかりだよ全く…」


俺たちは道中モンスターと戦闘を繰り広げながらどれほど進んだのだろう…ガフラットの回復魔法のおかげで疲れはないがやけに道が長い気がする…


「なぁ…ガフラット……気になることがあるんだが。」


「ミーもだyo、さっきから同じ道ばかり進んでる気がするんだyo…」


「だよなぁ、こんなことって普通は無いよなぁ…ま〜た災難が降りかかったかぁ?」


「……さては誰かいるな?」


当たりが不穏な空気に包まれる、おそらく何者かの仕業だが……一体誰が…?


「よしガフラット、俺がもう一度この道を歩いて来るから耳を澄ましておけ、俺がいない時に音がすればそこにいるはずだ、ほれ、その時はこのナイフで斬りかかれ。」


「任されたyo、耳の良さには自信があるyo。」


「頼んだぞ。」


俺はこの場をガフラットに任せてまた同じ道を進み始める。


それからしばらくしてまたガフラットの元に戻ってくると…


「そこだyooo!!!」


俺が来たタイミングと同時に目に見えない何かに斬りかかった。


「キュイィーーーー!!!」


甲高い咆哮と共に1匹の巨大なコウモリが現れた。


「こいつだったか!!」

「食らえっ!『錬金』っっ!!」


錬金でコウモリの首を絡め地面にたたき落とした俺はコウモリの動きを封じているため動けない。


「ミーに任せなyo!!戦うのは慣れてないけど、グリスも頑張ってるんだからミーも漢見せなきゃだyo!!」


「頼もしいじゃねぇか!ぐっ…もう長くは持たねぇ!首を切り落とせっ!!」


「キィーー!!キィーー!!!」


このコウモリ、かなり力が強いな、振りほどかれそうだがここはねばらなければ…!!


「食らえyooo!!!!」


____________

_______

____


「ガフラット!お前戦えないとか言ってたくせにやるじゃねぇか!!」


「グリスが頑張ってるところを見ると負けていられなくなったんだyo!」


「対抗心を燃やすのはいい事だな!!確か元々持ってた棍棒が壊れたんだろ?よし、俺は鍛治スキルは使えねぇからあまり細かくは作れねぇが、ほらよ!鉄の棍棒の出来上がりだ!!」


頭の中で棍棒をイメージしながら不格好な鉄の棍棒を作りあげたが…失敗だったか……


「おぉ!嬉しいyo!!また1つ借りができちゃったyo!!!」


どうやら気に入ってくれたらしい、これで2人とも戦うことが可能になった!!


「よし、こいつのせいで結構時間取られたが、出口はもうすぐそこだ!!」


「やっと出られるyo!!」


全力疾走で出口の方向へと駆け出す俺達。



ガフラットに継続型の回復魔法をかけてもらい、体力が減ることも無く、出口らしき場所が見えるところまで来れた。


「やっとだyo…!」


その時だった。


「お、おい、なんかこっちに大量のモンスターが突っ込んで来てねぇか?……」


「あーー!あれはバードホーンだyo!!単体で出会っても大して強くはないから心配いらないんだけど、集団で来られると並の冒険者パーティーだったら一網打尽だyo!!!」


「なんでこんなに厄介な事ばかり起こるんだぁ!?」


この量は流石に錬金で盾を作っても弾き返せない…となると、道具屋で手に入れたこのフックの出番だな…!!


「ガフラット!!俺に掴まれ!!」



「な、何するか知らないけど危ないことは勘弁してyo?…」


「そんな事はしねぇよっと!!!」


高い位置にある太い木の枝にフックを引っ掛けるとフックが自動的に縮み始めた。


「おーー!!こんなフック見た事ないyo!!グリスはやっぱり天才だyo!!」


あのおっさんは昔宝箱の中から掘り出したとか言ってたな、こんな代物が掘り出せるんなら今後ダンジョンに潜るのも悪くないかもしれない。


そして枝の上に難なく登った俺たちはものすごい勢いで走り抜けて行くバードホーンの集団を見送っていた。


「これで…やっと災難は終わるのか…はぁぁぁ!ここまで苦労したぜぇ!!こりゃ最初の試練にしてはキツすぎじゃあるまいか〜?……」


「まぁ何はともあれ出口まで来れたんだし、ここからミー達の冒険が始まるんだyo!!」


なぁに、こいつと出会った時から冒険なんてとっくに始まってるさ…こいつのおかげでここまで来れた…


「ガフラット、これからもよろしくな!!!」


「おうともyo!!!!!」


俺とガフラットは満面の笑みを浮かべながらデランの大森林を飛び出した!!



【デランの大森林編 〜完〜 】




ついに大森林編も終了です!!

次からは少し長めの第3章が始まりますので、どうぞよろしくお願いします!!

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