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転生魔術師が君に伝えたいこと  作者: 駿河留守
第一章 転生魔術師はサヨナラを言わない。
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第四節 人生とは常に戦いである。-①

 魔術の世界は魔術を使って人の生活をより良くしようとしたのが、裏目に出て人が住めない土地が減っていった。人が住める豊かな土地を巡って戦争が起こる。そうやって人が住める豊かな土地すらも壊して住めなくなって滅ぶのを待つだけとなった。

 ミーシャには感情がない。幸せとかいろいろな感じることがわからないのだ。でも、誠はミーシャの中に確かに感情があった。お風呂が好きで食べるのが好きで甘いものが好きで、僕はミーシャにはもっと生きてほしいと強く思った。そうすれば、彼女のわからないこともわかってくると思う。

 それと同時に宮本さんのことも考える。子どもが大好きで幼稚園の先生になりたくて、先生になるためには子供が好き以外のことも勉強しなきゃってがんばっていた。僕の周りの関係がよくなっているのはミーシャの言葉もあったけど、宮本さんのおかげでもある。ミーシャが転生してくる前から彼女は僕が作ってくれていた壁を壊してくれていた。今の僕の人との関係があるのは宮本さんのおかげだ。

 どちらも大切でどちらも捨てられない。

 今僕の前にふたりが立っている。ミーシャと宮本さん。

 僕の出した答えは―――。

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