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2.チート・ライフ

2.チート・ライフ


「なんだこりゃー!?」

俺は驚きのあまり大声で叫んでしまった。それも仕方のないことかもしれない。だって、

全てのステータスがレベル1で15000以上あるのだから。


「なんでこんなことになった?」

「 俺なんかしたっけ?」


そんな疑問がいくつも浮かび上がってきた。


「まぁ、いっか!」

「最初からこんなに強いんだったら最強じゃねーか!」


俺は、「なぜこうなったか」などという疑問を捨て、純粋にゲームを楽しむことにした。


「さぁて、なにしよーかな?」

「強すぎるから最初のクエストとか、簡単すぎるなー」


俺はそう言いつつも無難なクエストが貼ってある場所へ足を運んだ。最初はクエストの仕方など、基本的なことを学びたかったからだ。


クエストをテキトーに選んでいると、横に人がいた。どうやらその人もクエストを選んでいるらしい。たが、その人以外にクエストを選んでいる人はいなかった。

「ルーキーは少ないのかな」

これはこのゲームについてすぐに学べると思い、

「あのう、すいません」俺はその人に声をかけた。

「は、はい。何でしょう?」


少し慌てていたが、すぐに落ち着きを取り戻した様子だった。


見た感じ、とても若い女性だった。しかし、その発した言葉は、とても大人びた声だった。その声とは裏腹に、とても可愛い顔つきだった。マントで隠れていて、顔まで見えなかったので、とても驚いた。


俺は、呆然としてしまった。

「あのう、何か用でしょうか?」

彼女が、不思議そうに俺に問いただしてきた。

「あっ!すいません!とても美しかったので。」何言ってんだ、と心で叫んだ。

「うふふふふ、とても面白い方ですね。」と、笑って返してくれた。その笑い声は、とても上品だった。また、呆然としないように、意識を保った。

「あなたは、初心者ですか?」本命の質問を、彼女にぶつけた。

「はい、30分ほど前に始めました。もしかして、あなたもですか?」

「はい。始めたばっかなので何をすればいいのか分からなくて。」

「それでしたらこれから一緒に、クエストに行きます?」

なんと、お誘いを受けてしまった。お誘いは嬉しいのだが、ステータスがステータスなだけに、少し不安になった。

「本当ですか?!ご一緒させていただきます。」不安もあったが、なんとかなるとも思い、お誘いを受けた。

「わかりました。私も一人じゃ不安だったので、一緒にいてくれる人がいて嬉しいです。」

「僕もです。初めてのゲームは不安ですからね。」

「申し遅れました。僕は、『アクラ』というものです。よろしくお願いします。」

「私は『マリア』です。よろしくお願いします。」

「では、行きましょうか。」

「ええ。」

俺は、討伐クエストを選び、街を後にした。

俺たちの冒険は、今、始まる!





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