転生した理由 その1
主人公、喋り始める。
そして、日常から異変へ。
6/9 表現方法を修正しました。
6/12 加筆修正しました。
僕がこの世界に転生してから、1年が経った。
おしめを替えてもらうとき、気絶。
授乳されてはまた気絶。
一日最低2度以上は気絶してる計算になる。
仕方ないだろう、恥ずかしいんだから。
鑑定!
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【名 前】 仁 京極
【種 族】 人
【国 籍】 大和国
【年 齢】 満2歳
【魔 素】 362/368
【体 力】 5/5
【スキル】 なし
【ユニ─クスキル】鑑定 Lv3
【加 護】 東方神の加護
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魔素がすごく増えていた。
何かで読んだけど、やはり、使い切ると増えていくのかもしれない。
しかし、1回気絶する毎に1増える訳ではなかったみたいで、増えても1日1くらいだということがわかった。
鑑定しか使っていないし、まだ1歳なのでスキルも顕現する気配もない。
これだけ使いまくっても、鑑定が3にしかなっていないし。
ホントに理解が大変だった。
おしめを替えられるのもいい加減慣れたし、授乳も多少は恥ずかしくなくなった。
授乳をしてもらっているとき、母さんの後光がさすような柔らかな笑顔。
でも素に戻ると恥ずかしい。
だから鑑定を連発して抵抗してるときが多いけれど、逃げるまでが大変。
180回以上鑑定を続けないと0にならないから、0で気を失うのか、疲れて倒れるのかわからないときもあった。
さすが1歳児、体力ないよね。
ラノベでよくある「ステ─タス」というコマンド?スキル?
自分のステ─タスを見るのがあるけど、この世界にはないみたいだね。
いくら「ステ─タス」「ステ─タスオ─プン」と言っても何も出てこない。
まだ喋ることができないから、人に聞くこともできないから、本当はあるのかもしれないけど。
そうそう、鑑定がLv3になって、各ステ─タスの詳細があれば見られるようになった。
例えば年齢を再鑑定すると、こうなる。
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【年齢】満2歳(1歳0か月)
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隠されたものか、詳細なのか微妙なものだけれど、母さんの友好を再鑑定したら。
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【友 好】 藍色(うちの子可愛いすぎ、これで側室なんかに負けないんだからっ)
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見たとき思ったよ、実にびみょ─だったね、ホント苦労したんだな、母さん。
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「おはようございます─、仁さま─、おねしょしてないですよね─」
楓さん、朝から失礼だな。
「だ─(でもそんなところ、好きですよ)」
「大丈夫みたいですね─、いいこですね─」
よし、会話になってない、だめだね。
ちなみに楓の友好も見たらこんな感じだった。
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【友 好】 青色(仁坊ちゃま、いいわ─、毎日癒されるわ─)
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好かれているって嬉しいね─。
「で─(楓もね─)」
お、初めてだ、発音できた、これはびっくり。
楓は驚いた表情をし、大声でこう言った。
「奥様─、じゃないお初姉様─!!!」
どたどたどた…
あ、走って行っちゃった。
どたどた(すたすた)…
あ、こっちきた。
「そんなこと、あるわけないでしょう?」
「いいえ─、いつもと違う言葉だったので─」
母さんが俺を抱き上げ、自分を指さして言った。
「試してみようかしら?仁、私は?」
「ま─」
「「えっ」」
楓を指さしながら。
「で、では、この人は?」
「で─」
「「えぇええええ??」」
「あなた!!あなた────!!」
どすどすどす…
「どうした初、そんな大声出して、お前らしくもない?」
おお、この人が父さん、とにかくでかい…
顔は、くま?
実にびみょ─…
「仁、この人は?」
「ぱ─?」
「「「えぇえええええ!?」」」
「でかした、でかしたぞ、仁、初!!!」
大声で言いながら、母さんと俺を抱きしめた…が
く、くるしい…息が…
少しすると、俺の意識が遠くなりつつ、身体もピクピク痙攣し始まった。
「あなた、苦しい、仁が、仁が潰れてしまうじゃないですか!!」
──刹那、楓は動いた。
着物の両裾を帯に差し込むと、父に駆け寄り、父の左太腿に右下段回し蹴り!
「ぐぅっ!」
痛みで母を放した隙に。
その反動を利用して、一回転し、左手を右拳に添え、肘で鳩尾に!!
「ぐぇっ…」
若干九の字になった顎先に、逆回転して右上段回し蹴り!!!
「…・」
父はその場に力なく崩れ落ちた。
楓は裾を戻し、座り、三つ指を付いて…
「──お粗末様でございます、お見苦しいものをお見せしてお許しください、お初姉様、仁様」
顔を上げてニッコリとほほ笑んだ。
「で─…ぇえええええ!(楓…こえぇええええええ!)」
「あなた!もし仁が潰れて死んでしまったら、どうするおつもりですか?!」
「お初姉様、もう聞こえませんって…」
【死んでしまったら、】
【死んでしまった?】
…
「あぁああああああああ!!!」
「「仁(様)?!」」
そのまま俺は意識を失った。
読んでいただいてありがとうございました。
長いので2つに分けることにしました。