気絶の達人
気絶といっても、疲れて寝てしまうわけですね。
魔素が0になったら安全装置が働く仕様のようです。
6/9 表現方法を修正しました。
6/12 加筆修正しました。
──ん。
ここでの時間の概念が理解できていないので、何時間気絶していたのかわからない。
さっきも、鑑定を使うって頭でこう、思っただけで…あ──
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【名 前】 仁 京極
【種 族】 人
【国 籍】 大和国
【年 齢】 満1歳
【魔 素】 1/3
【体 力】 2/2
【スキル】 なし
【ユニークスキル】鑑定 Lv2
【加 護】 東方神の加護
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魔素が1増えてる、危なかった─。
気絶するまで使うと、魔素って増えるのか─。
俺は、それほど危険じゃない特訓ができそうだと、にやりと悪い顔で笑った(そんな顔ができているかは不明)。
では早速逝ってみましょうか。
と、俺は意識を手放した。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「楓、仁の様子はどうかしら?」
「あらあらあら、仁様ったらよだれを垂らして寝てますね─、気持ちよさそうです─、可愛いです─、うふふふ」
誰かが嬉しそうに言い、手ぬぐいで口元かなんかで拭ってくれる。
「仁様は本当にお静かですねー、最近あまり泣いているのを見たことないですね─」
「そうね、起きてるときは何か考えているみたいに、遠くをじーっと見ているか、寝ているところしか見たことないわ」
「そうですね、泣いているときはお腹が空いているときか、おしめが濡れているときだけですからね─」
ん…?
誰かいる。
あ─、お手伝いさん(予想)と母親(こっちも予想)かな。
「それでも元気に育ってくれていれば、それだけで嬉しいわ。
茶々姉様やお江には産めて、私は無理だと思っていたから」
ん、ちゃちゃ、おごう?
母親の姉妹のことなのかな?
「奥様はお子ができなかったから、側室に先を越されてしまったんですよねー、あれは私も悔しかったですよ─」
「楓は冷たいのです、二人のときは【初】と呼んでとあれほど…」
「ああああ、すみません、お初姉様─」
ちょっとまて、ちゃちゃ、はつ、おごう…・?
これって、浅井三姉妹か?
まさかね─
「まぁ、いいでしょう。
仁は私の第一子とはいえ、次男。
自由に生きてほしいのよね…・
叔父様のときの争いを母から聞いていたから、余計にね…
叔父様さえ生きていたら、もっと楽に私も生きられたのにね
でも叔父様が亡くなってここに嫁いで、仁に遭えたんだから贅沢は言わないわ」
そういえば、俺の苗字が【京極】ってことは、確定かー。
日本の過去じゃないとはいえ、いい家柄それも織田家の血筋、浅井家の末裔か。
俺にも第六天魔王のように、天下統一できちゃったり、期待に胸アツだわ。
異世界だって言うし、そんなことないか…
そういえば、何かで読んだけど、初は子に恵まれなかったって書いてあったっけ。
ということは、俺が転生してもそれほど系譜に影響のないところだったかもしれないね。
この地域をデザインしたって神様言ってたけど、日本史をオマージュしたんだな。
自分の信念を貫けよ神様、ちょっとは。
そのとき、身体に異変があった。
あれ…
股間が暖かい…
そして冷えていく…
これってもしかして、あr
「ふえ…ふぎゃ」
おもらしか────っ!!
「あらあらあら、奥様、仁様が、たぶんおしめじゃないでしょうか?」
「そうね、そんな泣き方ね。
というより、また奥様?
そんな言い方するなら、仁から外してもいいのよ?」
「そんな──、ごめんなさい、お初姉様─」
と言いながらも、楓はおしめを解いていく。
やめやめやめ…やめって───!!
「きゃっきゃっ…」
「あら、かわいい…・(ぽっ)」
ぽっ、じゃねー、こっちが恥ずかしい───もうお嫁にいけない…
そうだ、鑑定だ。
気を失ってしまえば、こっちのもの。
俺はおしめを見て、鑑定すると念じた。
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【名称】おしめ
【材質】綿
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むむむ、もう一回。
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【名称】おしめ
【材質】綿
【状態】ほのかに濡れている…
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続けて鑑定すると、さらに詳細に…
そして暗転し、気をうしなう。
試合に勝って、勝負に負けたのか…(ぱたり)。
「まぁ、仁ったら、幸せそうに寝始めたわね」
「そうですね、お初姉様─」
読んでいただいてありがとうございました。
気絶ネタはもう1話くらい続くと思います。