転生して、その初日?
転生初日の失敗談(笑)です。
ちょっと短いですが、よろしくお願いします。
ステータスを若干変更しました。
・鑑定をスキルからユニークスキルへ
間違いの修正をしました。
・最後の【魔素】1/2を0/2へ
・名前の間違いを訂正 紬を楓に
6/9 表現方法を修正しました。
6/12 加筆修正しました。
(ごめんなさい、許されるならいつまでも待ってる…)
…誰が言っていたんだろう。
ん…
眩しいな。
あれ、前より目がはっきり見える。
板材で組まれた、昔の天井っぽい。
「うぁ──(知らない天井だ…)」
ラノベ読者なら、一度は言ってみたいセリフだよなーと思いつつ、ぼーっと見ている。
あれ?
「うあ──?(おかしいよね?)」
喋れない、どうしたんだこれ。
ちょっと手を動かしてみる。
あ、顔に当たった。
ちょっと痛いかも。
あれ、おかしい…
なんだか悲しくて、泣きたくなってきたよ。
この程度で泣くなんて、この年でみっともない。
「──ふぁ、ふぎゃ、ふぎゃ!!!」
何で、泣きたくないのに、泣いてしまっているんだろう。
ぱたぱたぱた…
そのとき、小走りに駆け寄る足音が聞こえてきた。
「あらあらあら、どうしたのかなぁ─?」
ひょいと抱き上げられたような…・
顔でっか…いや、俺が小さい?
あー
(大丈夫、転生は赤子からになるから…)
あれか、転生できたのか。
でも、俺なんで転生したのかよく憶えてないな。
転生させてもらったことと、くだらない一般常識のようなものと、なんとなく神様が言ったことくらいか。
「よしよしよし、おなか空いたのかな?それとも?」
「ふぎゃ…きゃっきゃっ」
なぜか嬉しい感じがした。
泣き止んだところで、また寝かされる。
「ちょっとまっててくださいねぇ─」
神様みたいに語尾伸ばすのか、結構こういう喋りかたする子いるんだね。
女の子が離れていくと全身が見えるようになった。
あれ、おかしい。
今の子、なんで料亭の仲居さんのような着物を着ているんだろう?
「奥様─、仁さまが目を覚まされましたよぉ─」
「──楓さん、あなたは当家に行儀見習いで来ているのだから、もっとお淑やかに…」
「すみません、奥様ぁ…」
いきなり土下座ですか…。
その先に、何やら落ち着いた着物を着た若い女性…とても奥様って年齢じゃないだろう?
またひょいっと抱き上げられた。
今度は奥様、と呼ばれた女性、っていうか若っ!!
どう見ても10代後半かな、そしてすっごい美人さんだ。
「仁、どうしましたか?」
「怖い夢でも見られたのではないですかぁ?」
「どうなんでしょうね、とにかく心配はなさそうね」
あれ、俺って「じん」って呼ばれなかったか?
俺の名前、名前、名前…・
『鑑定が発動されました』
誰かの声のようなものが頭の奥で聞こえた、鑑定って何だ?
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名 前: 仁 京極
種 族: 人
国 籍: 大和国
年 齢: 満1歳
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なんだこれ、目の前にゲームのステータスのようなものが見えた。
その瞬間、目の前が暗転して、俺は気を失った。
◇◆◇◆◇◆◇◆
『よかったねぇ、無事転生できたみたいだねぇ』
あれ、もしかして神様?
『とんでもねぇ、あたs』
そういう疲れるツッコミ入れなきゃならないのはもういいから。
『最後まで言わせないのは、変身シーンの途中で攻撃してくる、卑怯なルール違反だねぇ…』
それ何のヒーロー基準だよ…
それより俺、急に気を失ったんだけど、どういことですか?
『あー、自分に【鑑定】のスキルを使っちゃったんだねぇ、それは考えてなかったよぉ』
それって──
『その【鑑定】が僕が与えた加護なんだよねぇ』
そうなんだ、他にはなにが?
『ん?もうないよ』
えっ
『えっ』
いや、転生ものにはよくある【チート的な何か】がないのかなーと、神様もラノベとか読んだんでしょう?
『暇つぶしによく読んだねぇ、転生チートな俺TUEEE的なラノベは、面白かったねぇ』
だったら──
『前に言ったじゃないかい?
転生ものにありがちが【てんぷれ】的な【ちーと】なものはないよってねぇ』
確かにそんな話をしたような。
『そもそも、この世界を担当する神は僕の他にもいてねぇ』
それって──
『僕の作った、じゃなく担当って言ったはずなんだけどねぇ』
あ、そういうことか。
『神の間にもルールがあって、してはいけないこととかルールがあるんだよねぇ』
ルールがどうとか言ってたような気がする。
『人々の争いに関与してはならない、パワーバランスを壊すような加護を与えてはいけない、とかねぇ』
そういえば、ステータス画面みたいなのが出たらすぐ気を失ったんだけどそれって。
『【加護】っていっても【スキル】扱いだから、もれなく【魔素】を消費するんだよねぇ』
魔素?
『そうそう、ラノベとかで【MP】と書かれていたりするやつだねぇ』
MPってもしかして、魔法とか使えるんじゃ?
『そういう努力をした人には、そういうスキルが顕現した人もいるかもねぇ』
『ちなみに君のステータスはこうなってるんだよねぇ』
目の前に突然、気を失ったときに見たステータス画面のようなものが見えた。
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【名 前】 仁 京極
【種 族】 人
【国 籍】 大和国
【年 齢】 満1歳
【魔 素】 1/2
【体 力】 2/2
【スキル】 なし
【ユニークスキル】鑑定 Lv1
【加 護】 東方神の加護
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あ、苗字が違う。
名前も陣から仁に。
ていうか、魔素2ってどんだけ少ないのよ。
『それはそうだよ、満1歳いうのは数えだから、生まれてまだ数か月だろうからねぇ』
鑑定なんて使ってないんだけど、なんで…
『自分の名前を調べようとしたでしょうに?それで発動したんじゃないかねぇ』
そんなぁ──
『なんとかが発動されました、ってアナウンス聞こえなかったかい?
初回だけ新設設計で出るようになってるんだよねぇ』
もしやこの魔素っていうのが0になったら。
『そう、気絶するねぇ。
身体に影響が起きないようなリミッターみたいなものさ。
生まれてすぐ気絶したのなんて君くらいじゃないかな、ホント面白いねぇ』
この体力が0になると、まさか…
『そう、死んでしまうんだよね、0以下になるとねぇ』
じゃあこの──
『全部教えたら君の為にもならないから、自分で調べるといいよねぇ』
『僕も君だけの相手だけをしていられるわけじゃないんだよねぇ』
そんな…
『この大和を含め、周辺をデザインしたのが僕で、だからここの地域の担当なんだよねぇ』
デザインってなんだかなぁ…その【担当】ね。
『スキルは使いつづければ【熟練】するし、判ることも増えるだろうから、もう少しがんばるといいよねぇ』
あとスキルってどうやってk
『訓練とかその職業に就いて適正があれば、顕現するときがあると聞いているよ。
僕がスキルのシステムを構築したわけじゃないから詳しくはわからないんだけどねぇ』
そういうことでしたか…
『スキルは頭の中で使いたい、って思うと発動するものもあるから、色々試してみるといいよねぇ』
はい、無理しないでやってみようと思います。
『今回は加護の説明なしで転生させちゃったから、話しかけたけど、次はいつになるかわからないから頑張ってねぇ』
パチン──
指を鳴らした音。
あ、神様笑顔で手を…そして暗転して気を失った、またかよ。
◇◆◇◆◇◆◇◆
──ん?
おおおお、戻ってきたのか─。
ということは、神様と逢ったことも記憶きっちり記憶している…と。
鑑定を使うときは頭で思えばいいんだっけ?
俺を鑑定、って思えば…
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【名 前】 仁 京極
【種 族】 人
【国 籍】 大和国
【年 齢】 満1歳
【魔 素】 0/2
【体 力】 2/2
【スキル】 なし
【ユニークスキル】鑑定 Lv2
【加 護】 東方神の加護
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あれ、鑑定のLvが上がってる。
って、魔素0、あっ
やってしまった…・
そして俺の視界は暗転して、気絶した。
読んでいただいてありがとうございました。
次回は主人公以外の名前も出てきます。
よろしくお願いします。