表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
666  作者: EXPO'91
3/20

第一話(3)

「ごめんください」


そう言って僕がドアを開けると、正面には蝶ネクタイに黄色い縞のスーツを着た小太りのオヤジが座っていた。


髪型はポマードを塗りたくったような七三分けで、毛先がピンとはねている。


分厚い唇はクチャクチャと音を立てながら、骨付きチキンをしゃぶっている所だった。


「あ、あらヤダっ、お客さん?」


おまけにうんざりするオカマ口調だ。


「あ、いえ昨日連絡した佐藤シンイチと申します」


僕は顔の前で手を振って言った。


「あ?あ~ん、サトちゃんね。聞いてるわ。でもごめんなさい、店長いま緊急のパーティで留守なのよ。帰りは夜になるかもだけど」


「あ、そうですか。では日を改めて…」


僕がそう言うと、オカマは席を立って僕を呼び止めた。


「いいのよ、いいの!どうせ面接はアタシの仕事なんだから!」


さぁさぁ座ってと、僕は促されるまま部屋の中央にある安そうなソファーに座った。


足元にはなぜか虎の敷物。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ