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未来探偵クスメギ  作者: よねたに
部室炎上編
6/65

第06話 蝋燭のように身を削って人を照らすような人に僕はなりたい(part2)

 現在の状況を説明すると――。

今、僕としずかがいるのは部室が集まる6階建ての建物『C棟』の5階の趣味研究会の部室内だ。

ドアを開けると火柱が『シューシュー』とリアルな音を立てている。

そしてその影響から『C棟』内の部室全ての火災警報器と廊下の火災警報器が鳴り響いている。

1階から4階までと6階のようすは火柱がドアの前にあるため確認が出来ない。

不幸中の幸いなのが、夏休み中で、大学内にもこの「C棟」にもほとんど人はいないことだ。

 僕はその趣味研究会の部室内で慌てふためき、部室内をうろうろとして叫ぶ。


「どうしたらいいんだ!」

 

「消防に連絡したら?」


「それだ!」


 僕の絶体絶命の叫びに、女神――には見えないな、しずかが答えた。

どうしてこんな簡単な事に気が付かなかったのだろうか。

さっきの情報番組でも言っていたじゃないか。

日本の消防は優秀だと。

 僕はポケットから今流行のスマートフォンを取り出す。

が――


「あっ、ちょっ――」


 (ガシャン)


 落とした。

落としてしまった。

しかも、画面の方から落ちた。

 僕は慌てて拾う。


「…………」


 画面には蜘蛛の巣が張っていた。

もう操作できない。

が、まだ希望はある。

その希望へ僕は目を向ける。


「しずか、携帯貸して!早く!」


「あー……私の家、近いの」


「だから?」


「持って来てない」


「じゃあ携帯化して」


「自分で何言っているか分かっている?」


 僕は、一体、どうしたら、いいんだ!

いや、慌ててはいけない。

冷静な判断が出来なくなる。

落ち付け落ち付け……。

……よし。

落ち着い――そんな訳なかった。

こんなので落ち着けるやつがいたらぜひ連絡してほしい。

300円あげるから。


「そういえば、しずかは随分落ち着いているけれど、何か策でもあるの?」


 僕はソファーに背を預けてどっしりと座っているしずかに言った。

何故かしずかはいつもどおりだった。

ただ、火事場では異様に見える。

余程の策があるのだろう。

僕は期待して答えを待つ。


「いや、何も出来ないから落ち着いているだけー」


 ただの諦めた人だった。


「そうですか……。ん?スプリンクラーとかって作動していないのかな」


 僕はふと思った事を口にした。

 消防法とかで付けないといけないのではないだろうか。

ならば作動していないとおかしい。


「さっきドア開けたとき、出てなかったね」


 しずかは言った。

 そう、ドアを開けたら火柱があった。

というか火柱しか見えなかった。

神社のお焚き上げか!


「でも付いているはず」


この建物はそこまで古くはないし、確か付いていたような気がする。

となると――。


「壊れたのかもね」


 しずかがその可能性を提示する。

 もしそうなら最悪の事態だ。


「壊れるものなのかどうか……」


 いざって時の為のものなのに、いざって時壊れていたら本末転倒だろう。

そう思って僕はつぶやく。


「じゃあ、どうしてなのかな」


 しずかが軽い口調で言った。

 僕は考える。

 例えば、また僕の能力がらみで――とか?

謎の組織が僕を追って来て、スプリンクラーを壊して火事にして殺そうとしているとか?

……ないな。

ないないないない!


「わからない」


 と、言っておこう。

その時、僕は閃いた。

こういう閃きは脳に良いらしい。


「スプリンクラーが付いているなら衝撃とか与えれば作動するんじゃないかな。例えばしずかのガスガンとか」


 とりあえず、提案してみる。


「あ、それはいけるかもしれない!テレビとかでも、スプリンクラーに物ぶつけて水浸し、とか見たことあるから」


「まずはドアの前の火柱を消そう。僕がドアを開けるから、しずかはスプリンクラーを見つけて撃っちゃって」


「OK」


「じゃあ、行くよ……3……2……1……」


 そしてドアを開ける。

物凄い熱が感じられる。

長い間開けていられない。

 と、


 (ズダン……ピシャー……)


 火柱がみるみる消えて行く。

しずかを見る。

手にはガスガンが握られている。

どうやら作戦成功のようだ。


「とりあえず延命できそうね」


 しずかがガスガンをガンベルトにしまいながら言う。

その姿が随分と様になっていた。


「そうだね。それにしてもよくあの火柱の中スプリンクラー見つけられたね」


「まあね。伊達にサバイバルゲームやってないから」


 それがまさかこんなところで役に立つとはサバゲー仲間も思いもしないだろう。

そもそも、いくら趣味がサバゲーだからと言ってガンベルトしてガスガン持ち歩いている人なんているのだろうか?

今更おかしい事に気が付く僕も僕だけれど。


「それに――」


 と、しずかが溜めを作る。


「リアルなサバゲーで今の状況楽しいしね♡」


 バトルジャンキーか!



*****


 僕達は行く先々の火柱や火の海をスプリンクラーをガスガンで撃って消火していく。

そして、とりあえず階段までたどり着くことが出来た。


「ここからが問題か」


 そう、ここから下も火の海だった場合、しずかのガスガンだけでは乗り切れないかもしれないのだ。

なぜなら――


「うん。あと撃てて数発ってところだね」


 しずかのガスガンはハンドガンのタイプで、改造してあり射出速度は秒速100mにもなる。

となると、1発に使用するガスの量も半端な量ではない。

小さいハンドガンのタイプでは入れられるガスの量も少なく、多くの弾数は撃てないのだ。


「今日はガスとか持って来てないんだよねー。弾は普通のBB弾と鉄製のBB弾持って来てるんだけどね」


「鉄製のBB弾ってどういうこと?」


「普通のBB弾はプラスチック製で質量が軽いから空気抵抗とかあって遠くまでは飛ばないんだよね。そこで、鉄製の質量のあるBB弾を使えば、速さそのままで遠くまで飛ぶし威力も倍以上になるって訳!」


「危なっ!」


「いやいや、使ってないから安心していいよー」


「できないよ……」


「って、こんな話をしている場合じゃないでしょ?」


「誰のせいだ、誰の。……そういえば、わざわざ建物内の階段を使わないでも、外に階段なかった?非常用の」


 僕は思い出した。

外付けで階段があったことを。


「あー……あったね、そんなものも」


 しずかも今まで気が付かなかったらしい。


「そっち使わない?」


「そうだね。そっち使おう」


 その後、僕達は非常階段を見つけ、無事に外まで脱出することが出来た。

そして、中の階段を使わなかったことを本当に良かったと実感した。


「うわー……」


 これは僕の声。


「これは夕方のニュースレベルだね」


 これはしずかの声。

 僕達が外へ出ると、C棟は火に包まれていた。

 C棟周辺には夏休みにも関わらず、大学に来ていたらしい学生がちらほら見られる。

そして、C棟内にいたと思われる、ところどころすすけた学生も数名いた。

 周りには火事特有の異臭がたちこめ、ハンカチなどで鼻を覆っていないと臭くてその場にいられない状況だった。


「ん?」


 僕はその異臭の中に知っている臭いを感じた。


「この臭いは……灯油か……ガソリンか?」


 ガソリンスタンドなどで嗅いだ事のある臭いだ。

かすかだが臭いがする。

 しずかの方を見る。


「え?」


 しずかが泣いている……?

そういうキャラではないと思っていたけど……。

まあ、一応女の子だし、そういうこともあるのか?

 それにしても――と思う。


「まさか……」


 放火か?

もしもこの火事に灯油かガソリンが使われていたとしたら、十中八九放火だろう。

 すると、この火事は僕の能力がらみか?

京都では僕の能力を利用しようとする人がいたが、今回は僕を殺そうと……?

 僕は、燃え続けるC棟を前に、そんなことを思っていた。 



*****



 数時間後。

誰かが呼んだ消防により、なんとか消火された。

風の噂によると、放火の線が濃厚らしい。

消防の人が言っていたならほぼ間違いないだろう。

 そして、恐らく犯人は僕を狙った。

なぜなら、出火場所が5階の趣味研究会の前だったから。


「ふーむ……」


 僕は今、消防の目を盗んでその5階の趣味研究会部室内に1人でいる。

 ちなみにしずかは帰った。

 そしてあのときは動転していて気が付かなかったが、今となってみれば灯油のような臭いがするのが解る。

やはり――


「僕が目当てか……」


 そう考えるのが妥当だろう。

 となると、僕がまだ生きているとなれば、また狙って来るか……。

僕は窓へ向かう。

 ドロドロに溶けていて外が見えない。

その窓をなんとかこじ開ける。

 新鮮な空気が部室内――いや、元部室内に入る。


「全く、面倒な事になった……」


 そんな誰かに聞かれたら恥ずかしいような独り言をつぶやく。

と――


「どんな面倒な事になったのかしら、久寿米木くん」


 後ろから聞き慣れたクールボイスが。

僕は慌てて振り向く。

 そこには、暦の姿があった。


「え、こ、暦!?なんでいるの?帰ってくるの明日じゃなかった?」


「いえ、沖縄行ったはいいのだけれど、お葬式終わった後だったのよ。両親が日にち間違えてしまったみたいでね。なので、1日観光してから帰って来たわ」


 なんて失礼な事を……。

暦の親らしいと言えばらしいけれどさ。


「あーでもそういうのってあるよね。僕の友達もさ、彼女と喧嘩して、彼女が実家のある大阪に帰っちゃって。で、その友達が慌てて大阪まで行ったんだけど、彼女の家が何処にあるか分からなくて、観光して帰って来たんだよ。それって、こういうことだよね?」


「全く違うわよ」


 一蹴された。


「え?あ、そう」


「そんなことより、久寿米木くん。この状況どういうことかしら。説明してくれるとありがたいのだけれど」


「あ、そうだよね。実は――」


 僕は火事について粗方を説明した。

今日の昼過ぎに火事が発生したこと。

僕としずかがこの部室にいたこと。

ガスガンでスプリンクラーを作動させながら脱出したこと。

そして――


「火元がこの部室の前だったんだよ」


 僕がもっとも気になっている点を言う。


「それはおかしいわね」


 暦も僕と同意見らしい。


「普通なら1階とか外の壁とかが火元よね」


「そうだね」


「ということは――外部犯ではなく内部犯ということなのかしら」


 やはりそういうことなのか?


「……考えたくはないけど」


 しかし、出火当時このC棟にはほとんど人はいなかったはずだ。

僕はこっそり監視カメラの映像を拝借し、C棟内には僕としずかと数人の学生、それから掃除のおばさんだけで不審人物はいなかったことを確認した。


「私、思うのだけれど」


 そう前置きをして暦は言う。


「犯人は雨倉さんなのではないかしら」


「まさか」


 そんなはずはない……と思いたい。


「では、出火推定時刻の前に雨倉さんは部室を出たりしていないのかしら」


 僕は思い出す。

そういえば――


「……いや、一回お花を摘みに」


「は?」


「いや、トイレに行った。で、そのついでだって言ってお茶を買ってきてくれた」


「アリバイはないわね」


 アリバイはない。

けれど――


「でも、動機がない」


「私達だって、いつも一緒にいる訳ではないのだから、彼女について知らない部分だってあるでしょう」


「まあ、そうだけど……」


「とりあえず、雨倉さんを呼びましょう。話はそれからだわ。彼女は今どこにいるのかしら」


 暦が僕に確認する。


「家に帰っているはずだけど?」


「え、さっき大学内で見かけたのだけれど?」


「そんなはずは――」


 しずかは消火活動中に帰ると言って家へ帰ったはずだ。

 僕はとりあえず、開いている窓から外を見る。

すると、


「え……」


 しずかがいた。

大学の外へ向かって歩いている。

これから帰るようだ。

 そして、ここからでは表情はみえないが、どことなく暗い。

いつものしずかではないように見える。

とりあえず――


「しずかと話してみるか」


 僕達はC棟を出て、しずかの元へ足を急がせた。



*****



 「しずか!」


 僕達は校門を出ようとしていたしずかを呼びとめる。

すると、


「――!!」


 こよみは驚いたように身体を震わせ、急に駆け出す。


「え、なんで逃げるの!?」


「あら、やっぱり犯人だったのかしらね」


「本当にしずかが――」


 とにかく今はそんなことを考えている場合ではない。

しずかを追わないと。

 僕達はしずかの後を追う。


「ちょっと、しずかストップ!止まって!」


 僕は一生懸命走る。

後ろから、


「久寿米木くんはいつも一生懸命ね」


 暦がやるきなさそうについて来る。

格闘技が半端なく強いだけあって、男の僕にも難なく走って付いてくる。


「いいから来ないで!」


 前ではしずかがそう叫びながら逃げる。

そして――


 ズダン。カキン。


「これ以上追って来るなら撃つよ!」


「撃ってから言うな!」


 しずかは走りながら発砲してきた。

コンクリが少し削れていた。

今のは普通のBB弾じゃなくて金属製の方じゃなかった?

危なっ!

と、しずかが発砲するために後ろを見ながら全力疾走していたため、前にあった電柱に気が付かず正面からぶつかった。


「ぐふっ」


 バタン。


 しずかが崩れた。

崩れたことでようやくしずかが止まった。

 僕達はようやくしずかに追いつく。


「ちょ、しずか大丈夫?」


 近づきながら僕は聞く。

暦はなんか笑っている。

小声で「無様だわ」とか言ってる。

しかも笑顔で。


「……ううぅ……もう、嫌だ!助けて、春希!」


 しずかは泣きながらそう言った。

そして、


「傑作ね」


 暦は笑いながらそう言った。

周りの目が、とても痛い。

 そう、ここはいつのまにか駅だった。



*****



「しずか、落ち着いた?」


「うん……」


 駅での周りの目が痛かったため、僕達は急いでその場を退散し、駅から少し離れた住宅街の中にある喫茶店に場所を移した。

 ちなみに喫茶店の名前は「喫茶ブラジル」。

薄暗い照明の店内に、南国風の観葉植物が印象的だ。

 僕達はコーヒーを3つ頼んで、僕と暦が隣で、向かい側にしずかを座らせた。


「それで」


 と、暦が聞く。


「雨倉さん、あなたがやったのかしら。あの火事は」


 ズバリと言った。

もう少し遠回りに聞いたらどうなの?

気を使ってさ。


「……ごめんなさい」


 しずかは認めた。

自らがあの火事を引き起こしたことを。


「よくも私の城を燃やしてくれたわね。死刑に値す――」


「ちょーっと暦、黙っててくれると嬉しいなー?」


 言葉攻めで自殺に追い込む勢いの暦を黙らせて、僕が聞く。


「えっと、僕達が呼びとめたのに逃げたのは、それが原因?」


「……うん」


「どうして?どうして、あんなことを?」


 僕は動機を聞いた、

どうしても動機だけが解らなかった。

 おそらく火を付けたのは、お花を摘みに――もといトイレへ立った時だろう。

それくらいの時間はあった。


「……」


「……言えない」


 そうしずかはつぶやいた。

 言えない?

どういうことだろう。

 僕は考える。

そういえば、電柱にぶつかった直後言っていたな。

聞き流しちゃったけどさ。

確か――「助けて」だっけ。

「助けて」?

……まさか。

いやいやいやいや。

……いや、でも。

一応聞いてみるか。


「ひょっとしてなんだけどさ」


 と、前置きをしてそっと尋ねる。


「誰かに脅されたりした?」


 そう聞くと


「!!」


 しずかの身体が震える。


「正解か」


「……うん」


 しずかは誰かに脅されてこの火事を引き起こしたことを認めた。

と、


「久寿米木くん、そろそろ喋ってもいいかしら。別に自殺に追い込んだりしないから」


「分かった。言葉攻めはしないでくれるとありがたい」


「分かったわ。気を付けることを考えておきましょう」


 もうちょっとしっかり考えてくれるとうれしいなー。

まあ、言わないけどさ。


「雨倉さんは、つまり、誰かに頼まれて放火したのよね。火を付けたのはトイレに立った時かしら。では、その誰かとはいつ会って脅されたのかしら」


 暦がまともな事を聞く。

いつもがこれならいいんだけど。


「脅されたのはトイレに行って、帰ってくるとき。春希を殺せって2人組の大きい男の人に言われたわ。一応、私も持っていたガスガンで攻撃しようとしたけど、近接戦だったから難しくて……」


「なぜ、放火だったのかしら。その2人組の大男が久寿米木くんを帰り道なりで殺せば簡単だったのではないかしら」


 殺せばって。

暦は僕に死んでほしいのか?

そんなことないと思いたい。


「私も言ったわ。殺したいのならあなた達が殺せばいいって。私は殺したくないって。そしたら、大男の内の1人が電話をして……。その電話を私に渡してきたの。そうしたら、電話から……誰か分からないけど、「助けて、殺さないで」って声が聞こえて来たの。それで大男の1人が、「お前が久寿米木を殺せばこいつを助けてやる」って言って……」


 人質か。

まあ、今考えると、大男達の仲間の演技か何かだろうが。


「だから、逆らえなくて……。でも、直接は殺せないって言ったら、じゃあ火をつけて殺せって言われて」


「それで、放火をしたのね」


「うん。それと、春希にお茶を渡したじゃない?」


 僕に話が振られる。


「あーうん。貰った貰った」


「実はアレには睡眠薬が入っていたの。春希が苦しまずに且つ確実に殺せるようにって」


「――!」


 うわーー!

危なかったー!

飲まなくてよかったー!


「私も、春希が飲んだら飲もうと思っていたんだけど……私のせいで春希が死ぬのは嫌だったから。でも春希は飲まなくて。で、あとは――」


 なるほど。

そんな裏話があったのか。

全くもって気が付かなかった。

 それにしても、大男2人組か……。

監視カメラに映っていなかったけれど、一体どこから入ったのか……。

 いや、監視カメラと言っても1台だけで甘いセキュリティだったから死角を突けば入れるか。


「でも、なかなか侮れないかもしれないわね、その大男達」


 暦が言う。


「だって、自らの手を汚そうとしないあたり、その辺の殺人犯なんかよりよっぽど頭が良いわよね。ひょっとしたら組織的な犯罪なのかもしれないわね」


 確かにそうだ。

普通ならその大男達で片づければいい。

でも、そうしなかった。

 出来るだけ自分の手を汚さないで計画を遂行する――。

厄介だな。

 そんなことを考えていると、しずかが言った。


「そういえば、話し声からなんだけど、上司みたいな人がいるってことを聞いたわ」


 組織的犯罪か。


「それから――」


 しずかは僕の目を見て言った。

なになになになに!?


「明日の22時、春希の家を襲うって言っていたわ」


 うわー……。

やだー……。

……本当に。


どーも、よねたにです。


連絡事項です。


掲載ペースですが、毎日で行けるかな、と思っていたのですが意外と難しく・・・。


なので、次回は11月20日を予定しております。


では、また。

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