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かなえAI  作者: 福々老
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翼のお仕事 その1

翼は3棟の収益物件をもっている。

父親の会社に入社する前に3社の不動産屋で修行をさせてもらった

そのうちの1社で不動産投資のノウハウを教えてもらえた。(他はお客様扱いだった)

今思えばカモにされたのかもしれないけれどとにかく自分で購入しなければ真に不動産投資のなんたるかはわからないと言われて1棟収益を買わされた。

実家が太いこともあってすんなり融資承認が降りて晴れてオーナーとなった。

そうなると「オーナー、オーナー」と煽られて2件、3件とその会社で物件を購入した

3件目は自分でプランを考た。

最上階をオーナー住戸にしたら後はお嫁さんを待つだけだよ!

そうセールスされてまんざらでもなかった。

父親はあんまりいい顔をしなかったが

「最近は同居なんてのはあんまりしないから、お嫁さんも喜ぶかもね」

と母親だけは賛成してくれた。

父親は騙されてるだの高いだのぶつぶつ言っていたが(実際にちょっと割高だったんだけれども)結果的にはこの3物件のおかげで翼は路頭に迷わなくても済んだ。

ローンの返済などはあるが、食うには困らなかったし貯金もあったのでキャバクラにも行けた。

とわいえ、今は叔父が社長をしている資産管理会社に管理を任せていた管理費用がべらぼうにたかった。

自分が部長で時期社長になるのであればそでもよかったが追い出された会社にそんな義理はない。

しかも、銀行は翼が退職するとあれやこれや理由をつけて金利を上げてきたので管理を自分ですることにした。幸い、管理業務自体は実務経験があったので難なくすることができた。

そうでなければ赤字になるところだった。

掃除業社に頼むのももったいないので自分で住むようになったシャトー翼は自分でエントランスなどを毎日掃除した。そうするとだらしない住民の粗などがみえてきてちょっとしたマナー違反でも厳しく注意した。また、内見は立ち合い必須にし尚且つ賃貸業社にも横柄だったので案内自体がなくなり長期空室が増えてきた。

銀行にもチクチク言われ出していたが、銀行の担当者にも横柄でそれが元で喧嘩になってしまった

後日、支店長が謝りに来たがどうも軽く見られている。

億単位の借入をしているのに普通であればお得意さまである、そうであるのにもかかわらず銀行員が喧嘩腰でやってくる。ようするに舐められているのである。舐めてかかってもいい存在。

それが翼だった。

弱い犬はよく吠える、それは吠える必要があるから吠えるのである。

強い犬は吠えなくても舐められないから吠える必要がないだけなのだ。


今すぐどうこうはせずとも空き家が増えるのは困る。

そんな時に竹内夫妻が内見にきた。



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