第三十八章: 逆理の鍵と、誓いの空へ
王宮図書館の静けさの中、封印の書はラッシュの手で丁寧に巻物へと変換され、革の袋に納められていた。
「これが、ウロボロジアの“不死性”を断ち切る鍵に繋がるなんてな……」
ウイングがそれを見ながら呟く。
「“逆理の鍵”が無ければ、いくら力をつけても倒せなかったということか。……天空城への進軍の時に倒せていても、また蘇っていたんだろう。」
ブレインが静かに言う。
クローの瞳には、迷いと悔しさが滲んでいた。
「結局……ウロボロジアを倒せなかったんなら、あの時の戦いはなんだったんだ……」
静かな言葉に、誰もすぐに返せない。だが、クローは拳を強く握りしめると、絞り出すように呟いた。
「ファングたちや……死んでいったドラゴンナイツの仲間たちが、世界を救うって命を投げ出して挑んだのに、全部無駄だったってのか……。」
空を見上げるクローの声は、深く沈んだ。その言葉に、ブレインがそっと前に出た。
「――それは違うぞ、クロー。」
その声は静かだったが、確かな重みがあった。
「……あの戦いがあったからこそ、俺たちはここまで来た。」
クローが、ゆっくりとブレインを振り返る。
「俺たちは、仲間たちの死で何を失い、何が足りなかったかを知った。無力なまま戦場を去ったことで……本当に必要な“力と情報”を手に入れられたんだ。」
「……。」
「だからこそ、今度こそ、正面からウロボロジアに立ち向かえる。この答えを戦場で証明しなきゃならない。――それが、あいつらの“願い”に応えるってことだ。」
「……。」
「クロー……悪い方だけに目を向けるな。俺たちはあの戦いで、天空城の全容を知ることができた。そして――あのヴァニットが仲間になったんだ。お前は“必ず戻ってくる”って、あの空に誓っただろう?」
「ブレイン…。」
「その想いも、お前の湧き上がる闘志も……決して、無駄にはならない。」
その言葉に、クローは目を伏せたまま拳を握りしめ――そして、ほんの少しだけ、笑った。
「……俺、ずっと答えが見つからなかった。」
「……。」
「でも……そうだな。」
「……。」
「俺たちが“あの時”より強くなって、ウロボロジアを本当に倒せた時……それが、みんなの命に報いるってことなんだよな。」
その言葉に、ブレインは無言で頷いた。
「ありがとな、ブレイン。……ちょっとだけ前に進めそうだ。あんた、本当にいいリーダーだよ。心も力も、まだまだ超えられそうにないな。」
「そうでもないさ。お前は、お前たちは、この先さらに伸びていくことだろう。それをこうして支えるということが、俺がドラゴン・ホーンに託された思いと、報いなのだ。」
あの悲しみは無駄ではなかった。
今こそ、意味のある未来へと繋がる。
「皆さん。」
静かに声をかけたのは、レヴァンティアだった。
彼女はフィンストリオン王宮の一角、陽の差し込むバルコニーに立っていた。
「ここから先は……私ではなく、あなたたちの戦いです。」
レヴァの長い銀の髪が風に揺れた。その表情はどこか寂しげで、しかし覚悟を帯びている。
「レヴァ姫……助かった。あなたがいなければ、封印の書にも辿り着けなかった。」
クローが少し照れたように言う。
「礼ならこの戦いの後にして。生きて帰ってきなさい。それが……私への最大の感謝よ。」
「必ず戻る。そして、あの空に平和を取り戻す。」
ブレインの言葉に、クロー、ウイング、ラッシュが頷いた。
――そして、彼らは旅立った。
次なる目的地は、誰も地図に記さぬ“影の祭壇”。
そこには、ウロボロジアの“時間の理”を打ち破る鍵――
《逆理の鍵》が眠っている。
飛竜たちが再び空を舞い上がり、銀の尾を描いて広大な大地を越えてゆく。
その先に待つのは、世界を変える“鍵”。
竜の墓所にて
試練の守護者「汝ら試練を求めし者か?」
ハート「そうです」
ヴァニット「また来てやったぞ!アズールだ、文句ないだろ!」
試練の守護者「ない」
ヴァニット「丁重にもてなせ!どれだけ時間かかったと思っている!」
試練の守護者「では、試練を始めよう。お前自身と向き合うのだ。」
ヴァニット「話の通じん奴だな!」
ハートの影「………私は」
ハート「ゴクリ」
ハートの影「BLが好き……。」
ハート「はい(力強い)!!」
ハートの影「ウイング×クローも良かったけど、ファング×クローも良かったわよね。」
ハート「たしかにっ!」
ハートの影「でも………ブレイン×クローもイケる?」
ハート「…………………イケますっ!!!」
ハート魂の共鳴!
ヴァニットの影「私……。」
ヴァニット「何だ!」
ヴァニットの影「恋って知ってる?」
ヴァニット「チンして食べてやったわっ!」
ヴァニット魂の共鳴!
ーーーーーーーーーーー待て待て、一回、試練を仕切り直そう。
ーーーーーーーざわっ(飛竜たち)
ーーーーーーーーお前たち、それに共鳴する飛竜の気持ち考えているか?




