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第三十七章: 若き女王レヴァンティアとの謁見。王宮図書館の戦い!

 フィンストリオン王国・王都フィンストリオン。

 クローたちはアーマードワイバーンを駆り、黄金に輝く王宮の上空へと到達した。


「……でけぇな。」

 クローはフィンストリオンの巨大な城壁と、天を突くようにそびえ立つ王宮を見上げながら呟いた。


「ヴェルランディアとはまた違うな。」

 ウイングが槍を肩に担ぎながら言う。


「当然だ。ここは“知識の国”、そしてフィンストリオン王家の拠点なんだからな。同盟三国の中で一番………。いや……。王宮へは正面から入れる。私が案内する。」

何かを言いかけていたラッシュはそう言って口を閉ざすと、そのままゆっくりと地上へと降りていく。


「よし、降りよう。」

 クローはカイの手綱を引き、飛竜を降下させた。



「……着いたな。」

クローたちはそれぞれのアーマードワイバーンから降り立ち、王宮前の飛竜厩舎へと向かった。


「ここに預けておくがいい。以前、ホーンたちドラゴンナイツがきた時に使っていた厩舎だ。整備も行き届いているはずだ。」

ラッシュがカイを軽く撫でながら言う。


「良いところだな。ちょっと窮屈かもだけど寝る分には問題ないよな、カイ。」

クローがそう言いながら飛竜に別れを告げると、カイは低く鳴いて頷くように反応した。


「俺たちは王宮へ。連日の飛行は疲れただろう、しばらく休んでいてくれ」

ブレインもそう言ってヴァルハイトの鼻先を撫でた。



 フィンストリオン王宮の大広間。


 クローたちは長い赤絨毯の上を進み、正面の玉座へと向かう。

 そこに座っていたのは――

 フィンストリオン王国を統べる若き女王、レヴァンティア・フィンストリオン。


 銀色の髪が美しく揺れ、青紫の瞳が鋭くクローたちを見つめていた。

 その姿は気品に満ち、同時に王としての威厳を感じさせる。


「……ヴェルランディアの戦士、ドラゴンナイツたちね。」

 彼女の声は透き通るように冷静だったが、その奥には秘めたる情熱を感じさせた。


「あなたたちのことはラッシュから聞きました。天空城ガーデを巡る戦い、そして“ウロボロジア”の脅威――」

 彼女は一度息をつき、厳しい表情を浮かべた。


「ここフィンストリオンでも、ウロボロジアに関する不穏な動きが確認されているわ。」

「不穏な動き?」

 ブレインが眉をひそめる。


「詳しく話をお聞きしたい。」

「……そうね。」

 レヴァンティアは静かに頷いた。


「いえ、詳しい話は、直接、王宮図書館で話しましょう。」

 彼女は立ち上がると、堂々とした足取りでクローたちを導いた。



 王宮の奥深くにある、フィンストリオン最大の知識の殿堂――王宮図書館。

 天井まで届く巨大な書架、何万冊もの古文書、魔法の光に照らされた壮大な空間が広がっていた。


「広いな。ここに、ウロボロジアに関する記録が?」

 クローが周囲を見渡しながら尋ねる。


「ええ。しかし、最近になって“異変”が起きているの。」

 レヴァンティアが険しい表情で言う。


「異変、とは?」

 ウイングが眉をひそめる。


「誰もいないはずの書架の奥で、本が勝手に落ちたり、奇妙な声が聞こえたり……それに、あるはずの記録が突然消えたりしているわ。」


「……!」

 ブレインが険しい表情を浮かべた。


「何者かが、ウロボロジアの情報を意図的に隠そうとしている……?」

「可能性はあるわね。だからこそ、あなたたちの力を借りたい。」


「……分かった。」

 クローは頷き、仲間たちと共に王宮図書館の奥へと足を踏み入れた――。

書架が並ぶ奥の空間に入ると、急に空気が変わった。

 まるで、何か異質な存在がそこにいるかのような圧迫感――。


「……この空間、妙に冷たいな。」

 クローが肩をすくめながら言う。


「まるで結界が張られているかのようだ。」

 ブレインが鋭い眼差しで周囲を警戒する。


 その時、誰も触れていないはずの書架から、勝手に本が落ち始めた。


「……ッ!?」

 ウイングが即座に槍を構え、周囲を警戒する。


 次の瞬間、奥の壁に刻まれた古代の魔法陣が淡く発光し始めた。

「何だ……?」

 クローが目を凝らすと、魔法陣の中央に一冊の本が浮かび上がっているのが見えた。


 それは、黒い装丁に銀色の文字が刻まれた、不気味な雰囲気を漂わせる書物だった。

「……“終焉の書”」

 レヴァンティアが低く呟いた。


「それが……ウロボロジアに関する記録か?」

「ええ……。でも、これはただの記録じゃない。封印の書よ。」

「封印の書……?」

「ウロボロジアがかつて封じられた時、この書物にその力の一部が閉じ込められたと言われているわ。」

 レヴァンティアは慎重に書物へと近づき、その表紙に手を伸ばした。


 ――だが、その瞬間。図書館全体が震え始めた。


「ッ……!?」

「何だ、この揺れは!?」

 ブレインが剣を構え、クローたちも戦闘態勢に入る。


 そして――

 魔法陣の中央に、黒い影が立ち昇った。

 それは、人間のような形をしているが実体がなく、ただ揺らめく闇の塊のような存在だった。


「……ワレヲ……サガシ……タナ……?」

 その声は低く、不気味な響きを持っていた。


「何だこいつは……!?」

 クローが警戒しながら呟く。


「おそらく、ウロボロジアの“影”……。封印の書を守る番人のような存在かもしれない。実体のある敵じゃないから、物理攻撃が通らないかもしれないわ!」」

 レヴァンティアが冷静に分析する。


「なら……炎の爪ならどうだッ!!」

 クローが駆け出し、影に炎を纏わせた爪の斬撃を叩き込む!


「っ……!」

 爪が闇に触れた瞬間、重い反動が返ってきた。だが――


「……効いてる?少しは……!」

 だが影はゆらりと姿を変え、複数の腕のような闇の触手をクローへと伸ばしてきた。


「くっ……!」

 間一髪で身を引くが、触れられた壁が音もなく溶け崩れる。


「クロー!」

 ウイングがすかさず割り込み、風を纏わせた槍を投げるように放つ。

 しかし、槍は闇に呑まれ、音もなく消えた。


「参ったな、俺の風の力じゃ相殺されちまう……!」


ーー影ノ咆哮ーー

 次の瞬間、空間そのものが歪む。闇の波が地を這うように押し寄せてきた。


「来るぞッ!避けろ!」

ブレインが叫び、クローたちは即座に回避行動を取る。


「このままじゃ……ジリ貧だ!」


「なら……俺がやるしかないな。」

ブレインがゆっくりと剣を天に掲げると、剣が黄金に輝いた。


 その光は、王宮図書館の天井をも突き抜けるかのように伸びる。

「喰らえ……!光剣 《セレスティアル・ブレイク》!!」


 剣から放たれた巨大な光の刃が、封印の番人の“影”を貫く――

 刹那、悲鳴のような歪んだ音が空間を満たし、黒い影は爆ぜるように霧散していった。


「……やった……か?」

クローが肩で息をしながら言う。



 闇が消えた空間に、一冊の本がふわりと浮かび上がる。

「ご苦労様、皆さん。……これが……“封印の書”。ウロボロジアの封印に関する情報、そして……その正体を記した唯一の書物。」


レヴァンティアがそっと手に取り、静かに開いた。

その書には、かつて語られたことのない――ウロボロジアの真実が記されていた。


ウロボロジアは、「不死」の理を司る存在。

その核は時間の操作。過去を巻き戻し、未来を断ち切り、永遠の“今”を繰り返す。

その能力により、倒しても、何度でも蘇る。


「じゃあ……ウロボロジアは……」

クローが唖然と呟く。


「“殺せない”ってことかよ……」

「いいえ、道はあります。この本には書かれているわ――その“不死”を打ち破る唯一の鍵……」

「“逆理の鍵”《パラドクスキー》か。」

ブレインが重く呟いた。


「それは……どこに?」

「場所は明示されてないけど……“影の祭壇”という場所に眠っているそうよ。」

レヴァが指を滑らせて一枚の地図を示す。


「地図には載ってないが、伝承によれば――影の祭壇はメルク砂漠の奥地にあると聞きます。」


その時、図書館の扉が開いた。

「無事か……!姫様は?!」

ラッシュが息を切らせて駆け込んできた。


「私は大丈夫よ、ラッシュ。」

「図書館全体が奇妙な魔力に包まれてて、今まで入れなかったんです。で?情報は手に入ったのか?」

ラッシュがドラゴンナイツに向いて質問する。


「手に入った……ウロボロジアを“倒す”方法が。」

クローが静かに言うと、ラッシュは満足げに笑った。



「なるほど、次の目的地は“影の祭壇”か。メルク砂漠までは、またしばらく飛ぶことになるぞ?」

「ラッシュ、お前も来るのか?」

「当然だろう?誰か砂漠までの道を知っているっていうんだ?ここまで来たんだ、最後まで付き合おう。」


 そう言って、ラッシュは涼しげな笑みを浮かべた。クローたちもまた、その決意に応えるように頷く。

 外では、カイたちアーマードワイバーンが静かに待機していた。風が吹き抜け、これからの過酷な旅を予感させる。


 ――メルク砂漠。

 そこに眠る「影の祭壇」と「逆理の鍵」。

 運命を変える最後の希望を求めて、ドラゴンナイツは再び飛翔する。

クロー「ラッシュから聞いたんですが、フィンストリオンでは、前に異世界の人間を召喚したことがあるらしいですね」

レヴァ「ああ、ウォークライ戦争の時のやつね。たしかに、とんでもない奴がでたわね」

クロー「どんな人だったんですか?」


・「そうか、では、オレが魔王を倒せば、報酬は姫様と婚約させていただけるということだな?その身体をオレの好きなようにしていいということで良いか?」

レヴァ「チッ(舌打ち)、それは……じゃあ……。ラッシュをあげるわ」

ラッシュ「ちょっとぉ!」

・「いいだろう!これで契約成立だな!」

ラッシュ「おぃぃ!」

レヴァ「残念でしたぁ!ラッシュは男の子ですぅ(嘘)!m9(^Д^)プギャー、あははっ!ねぇ今どんな気分ですか?!」

・「最近、銀髪褐色のエルフの男の子をモミクチャにしてやりたい衝動に駆られて仕方なかったのだ……。むしろありがとうと言いたい!!」

レヴァ「良かったわねラッシュ」

・「末長く幸せにしてやってくれ」

ラッシュ「わ、私はイヤッッ!!!」



レヴァ「しぶとい奴だったわ」


ーーーーーーーーーーーーーそれ好印象じゃないってことですよね?!

ーーーーーーーーーーーーーーーー何があったんだ!この国で!!

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