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第十六話: 風の塔と閃光

 クローたちの最初の目的地は、天空の鍵の欠片が隠されているとされる「風の塔」。メルセシア北東に位置するその塔は、古代の竜たちが天空城への扉を封じた場所の一つであり、激しい風が吹き荒れる危険地帯だった。


「風がすごいわね…! これじゃ飛ぶのも一苦労だよ。」

 フレイムがアーマードワイバーンを操りながら呟く。


「ただ強いだけじゃないわ。この風、何かの力が込められているみたい…」

 フロストが冷静に周囲を見渡す。その言葉通り、塔から放たれる風には強力な魔力が込められており、進む者の行く手を阻む障害となっていた。


「みんな、慎重に進めよ。飛竜が風に流されないように注意しろ。」

 ブレインが声を上げ、全員が一斉に頷く。


***


 風の塔の内部に足を踏み入れると、その中には無数の古代の仕掛けが待ち構えていた。回転する風車や突風を発生させる装置が道を塞ぎ、進むたびにその難易度が増していく。


「これ、進むのもひと苦労だな…」

 ボルトが風車に槍を突き刺しながらぼやく。


「それでも、鍵を手に入れるためには進むしかないな。」

 ファングが前を見据えながら進むと、その先には巨大な扉が立ちはだかっていた。


「ここが鍵のある場所か…?」

 クローがカイの背中から降りながら扉に近づく。


 しかし、扉が開く前に、周囲の空気が一変した。突如として激しい風が巻き起こり、その中心から巨大な竜のような存在が現れた。


「侵入者よ…ここより先に進むことは許されない。」

 現れたのは塔の守護者、「ストームドラゴン」。全身が青白い鱗で覆われ、その翼から放たれる風が周囲の空間を切り裂いた。


「こいつが塔を守ってるのか…!」

 クローが驚きながら両手の爪を構える。


「気をつけろ、奴の風は普通の竜の力じゃない! おそらく古代の力を宿している。全員、散開しろ! 」

 ブレインが冷静に指示を飛ばす。ストームドラゴンの攻撃は凄まじかった。その翼を振るうたびに巨大な竜巻が発生し、塔の内部を荒れ狂わせた。


「この風、強すぎる!」

 フロストがアーマードワイバーンの背中で必死に耐えながら叫ぶ。


「攻撃を当てるのも一苦労だぞ!」

 ボルトが槍を振るいながらストームドラゴンに向かうが、風に流されて思うように攻撃が届かない。


「ブレイン!こうなったら、アレを試してみる!」

 クローが何か思いついたのか、そう言ってブレインを見る。


「アレか!よし、全員、ストームドラゴンの注意を引いてくれ!」


「おっ、何かいい手があるんだな、わかった!氷と炎で奴の翼を封じるんだ!」

 ファングが指示を出すと、フレイムとフロストが力を合わせ、ストームドラゴンの翼に向かって魔法を放つ。


「ボルト、奴の目を狙え! シールド、こっちを守ってくれ!」

 ボルトの雷槍がストームドラゴンの目をかすめ、その隙を突いてクローとカイが突撃する。


「カイ、今だ!撃て!!」

 クローの合図と共にカイの口から黄金色の光の奔流が放たれた。光線状の光の波動は風の影響を受けずに直進し、ストームドラゴンの胸部を貫いて、その巨体を揺るがせる。


「おおっ!」

 ファングたちが驚きの声を上げる。


「今だ、全員で仕留める!」

 リューガがヴァルハイトを操りながら叫び、ドラゴンナイツ全員が一斉に攻撃を仕掛ける。


 リューガの剣がその胸を斬り、フレイムたちの魔法が翼を封じ、ボルトの雷槍がその頭部を貫いた。そして、カイの炎の爪がストームドラゴンの体を切り裂き、ついにその巨体が崩れ落ちた。


「やった…!」

 クローが息を整えながら呟く。


「見事な操竜だったぞ、クロー!あの光線は何だったんだ?ブレスじゃないな。」

  ファングがカイの口から放たれた光に興味津々で尋ねた。


  「ああ、あれは訓練中に突然できるようになった技だ。実際に本気で放ったのは今回が初めてだったけどな。」


  「名前はあるのか?」 「ブラック・フレイムビームって名付けたんだ。」


  「いや…それはさすがにダサいだろ…それに、黒くもないし。そうだな、『光の牙』、ファングズ・オブ・ライトはどうだ?」

 ファングが提案すると、クローは苦笑いを浮かべながら言った。


  「あんたの称号が入ってるけど、それも悪くないな。俺たちとの共闘記念の名前としても、いいかもしれない。」

 カイも嬉しそうに鳴いた。


***


 ストームドラゴンが消滅した後、その体が崩れ落ちた場所に青白く輝く欠片が浮かび上がった。それが「天空の鍵」の一部だった。


「これが…天空の鍵の欠片か。」

 クローは慎重にそれを手に取り、その輝きを見つめた。


「よし、これで一つ目だ。だが、まだ残りがある。気を抜くな。」

 ブレインが全員に声をかける。


「次の場所も分かってるんだろ、ブレイン。」

 ファングが言うと、ブレインは頷いた。


「ああ、次の目的地は“炎の渓谷”だ。」

アルゼ「ほらカイ!これも食べてください!こっちもです!どんどん食べて大きくなるんですよ!あっ!こぼしてますよ綺麗に食べるんです!もっと背筋を伸ばして!じっくり料理を見て!見て楽しんで!尻尾をバタバタさせない!はい!このナイフとフォークをーーーーーーー。」

カイ「(コォオオオオオオオオオオオ)」光の奔流。

アルゼ「カイちゃんが反抗期に入ってしまっただぁーー!!」


ブレイン「おお、これは。凄い光線だな」

クロー「ああ、何故か急にこんな技が使えるようになったんだ。」

ブレイン「そうか…………。ブラック・フレイムビームと名付けよう!」

クロー「え?!」


ファング「ブラック・フレイムビーム?ネーミングセンス無さ過ぎだろ。なっ、ブレイン!」

ブレイン「ああ、全くだ。ダサすぎるぞ、クロー!」



ーーーーーーーーーーーーごめんね!

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