第十二話: 将軍との激突
巨大な戦斧を握りしめたマルクス・オーグが、その圧倒的な存在感を放ちながらドラゴンナイツの前に立ちはだかった。全身を包む黒い鎧から放たれる威圧感と、何よりも彼の一撃で地面が砕ける様子は、これまでのどんな敵よりも恐怖を感じさせた。
「ドラゴンナイツか…噂通り、見た目だけは一丁前だな。」
低く響く声でそう言い放つマルクスは、戦斧を軽々と肩に担ぎながらゆっくりと歩みを進めてくる。
「見た目だけかどうか、試してみればいい!」
クローがカイの背中で爪を構えながら叫ぶ。その目には決して引かない強い意志が宿っていた。
「ほう、小僧…ならば、その勇気を粉々に砕いてやろう。」
マルクスが戦斧を大きく振り上げると、その一撃で周囲の地面が揺れ、空気が震えるような音が響き渡った。
「全員、警戒しろ! 奴の攻撃を直接受けるな!」
ブレインが鋭い声で叫び、剣を構えながら前に進み出る。
「マルクスの背後にはまだゴーレム部隊が控えている。あの数を無視するわけにはいかない!」
ブレインが冷静に指示を出す。
「ウイング、ハート! 皆と共にゴーレムを押さえてくれ! クロー、お前はカイと共にマルクスの動きを封じろ、スピードで攪乱するんだ!」
「了解!」
ウイングがゼルフィードを操りながら槍を振り、ゴーレムの群れに突進していく。
「リンド、いくわよ!」
ハートもまたリンドの背中から魔法を放ち、ゴーレムの動きを封じる。光の弾がゴーレムの足元に命中し、その動きを鈍らせると同時にウイングの槍が的確にその頭部を貫いていった。
***
「よし、この調子で行くぞ!」
一方で、クローはカイを操りながらマルクスに果敢に挑んでいた。
「カイ、上空から仕掛けるぞ!」
カイはその小さな体を活かし、素早い動きでマルクスの背後に回り込む。そして鋭い爪を繰り出して、彼の鎧を切り裂こうとするが――。
「その程度の攻撃が、この鎧に通じると思うか!」
マルクスは振り返ると同時に戦斧を振り上げ、その一撃でカイを吹き飛ばした。
「カイ!」
クローが叫びながらカイの背から降り立つ。カイは大きなダメージを受けたわけではなかったが、その衝撃で一時的に体勢を崩してしまった。
***
「まだ終わりじゃない! 立て直すぞ!」
「小僧…その小さな竜では俺には到底届くまい。」
マルクスは冷笑を浮かべながら再び戦斧を構えた。その巨大な武器が振り下ろされるたびに、地面が揺れ、衝撃波が周囲に広がる。
「くそっ、近づけない!」
クローは必死にカイを操りながら攻撃の隙を窺うが、マルクスの圧倒的な力と防御力の前に決定打を与えることができなかった。
その時、ブレインが剣を構えながらマルクスに突進してきた。
「クロー、俺が奴の目を引く。一点に力を集めて効果的な一撃を狙え、瞬間を逃すな!」
「ブレイン、分かった!」
クローはすぐさまカイを操り、上空からマルクスの背後を狙った。
ブレインの剣がマルクスの戦斧と激突し、激しい火花を散らす。二人の間で激しい衝撃が生まれ、周囲のゴーレムたちが巻き込まれて倒れていく。
「ほう、貴様がブレインか。ドラゴンナイツのリーダー。だがこの程度ではな。」
マルクスがブレインを見下ろしながら笑う。
「カイ、もう一度だ! 今度は絶対に決めるぞ!」
クローはカイを信じてさらに高く飛び上がり、マルクスの背後に急降下する。その瞬間、カイの瞳が強く輝き、その体から漆黒の炎がほとばしった。
「な、なんだ!?」
クローも驚きながらその力を感じ取る。その全身を覆う炎の大きさは、かつてのフレイアの背中を感じさせた。その炎を纏った爪がマルクスの鎧に直撃し、ついにその防御を打ち破った。
「やった…! カイ、お前の力があれば…!」
しかし、マルクスは大きな傷を負いながらも立ち上がり、戦斧を構え直した。
「おのれ…小僧! その竜の力、認めざるを得ないが、それでも俺は負けん!」
マルクスの体からもまた闇の力が溢れ出し、戦斧が黒く輝き始める。
「クロー、まだだ! これが最後の勝負だ!」
ブレインが叫び、全員の力を集結させるために前に出る。
アルゼ「あ……」
アルゼ「あぁ……」
アルゼ「あ……」
アルゼ「あっ!」
アルゼ「あ……」
アルゼ「なんてことでしょう……。会話の相手がいないわ!!!」
ーーーーーーーーでは、お帰りください!




