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仲間

俺はリビングに案内され、椅子に腰かけた。そのリビングは、とても大きかった。大きな本棚にはぎっしり本が収納されていて、映像魔石とスクリーンも設置されていた。俺が部屋を見渡している間に、エアナは温かいコーンスープを持ってきてくれた。俺はそれを飲んだ。すると、俺は何も言わず、イッキにスープを飲み干した。なんせ、丸2日走り回っていたからな。その様子をレルガは笑顔で見ていた。しかし、スープを飲み干すとレルガは真剣な顔になった。

「そろそろ聞かせてほしい。キミはなんで1人で森へ?」

やっぱりこの話題になるよな。エアナがいるから元奴隷の話をすると結構厄介になるよな…。こうなったら、昔お母さんから教わったあの方法で…

「道に迷ってしまいました。」

そう。困ったらテキトーな理由を考えるという方法だ。そして、相手の顔をよく見て状況に合わせて話を進めるべし!ってあれ?

「あら。それはお気の毒に…」

「帰り道がわからないのか… 近くに市役所があるからそこまで案内してやる。」

意外と信じてくれている!?

「両親はいないので、家に帰っても誰もいません。生活学校にはお金がなくて通っていません。自分で全部やっていました。」

生活学校とは、文字の読み書き、基本魔法の知識など、必要最低限のことを学ぶ学校のことだ。普通の学校に比べて生徒の平均年齢がだいぶ若く、二年で卒業する。6歳の生徒もいるくらいだ。俺も9歳になったら入学する予定… だった。

「え?!1人で!?」

「は、はい。」

「キミを占ってみたところ、我らが面倒を見た方がよさそうだな。ほら、見てみろ。」

ファビは俺にカードを渡した。このカードには、ドクロマークが描かれていたのだ。

「ちょっとまって下さいます?ご本人の意見もしっかり聞いてあげて下さいますわよね?」

「お、俺は…」

「あらごめんなさい。この人の言ったことは全て忘れてくれてもいいですわよ?」

「俺は!ここにいたいです!」

俺は手を挙げてそう発言した。家に帰っても誰もいない。しかも俺はおそらくお尋ね者だ。冒険もしてみたいし、どこかでナーラと会えるかもしれない。貴族と生活するのはちょっとイヤだけど仕方がない。

「私は構いませんが…」

エアナはレルガの方を見た。

「みんながいいなら俺も同感だ。エディ、これからよろしくな!」

レルガ、エアナ、ファビは俺を見て笑っていた。これから俺たちの冒険が始まるのだ!

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