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「レル!これを見ろ!!今からあの少年の将来が楽しみだーーー!」

「またかよ。お前の占いはもう飽きた。いい加減にしてくれ。」

俺たちが風呂から出ると、二人の男が言い争っているような声が聞こえてきた。

「はい、これを着ていただけますか?サイズが合わないかもしれませんが。」

「あ、ありがと…」

俺が外に気を取られている間に女は二人分の服を用意してくれた。俺と女は服を着た。俺の服はブカブカの白のタキシード。女の服はフリルやリボンが付いているが、よく見ると冒険者らしい装備も付いている服だ。

「貴方の服は少しブカブカですけど、そのくらいなら目立ちませんわね。…意外と似合いますわ。」

女はそう言ってくれたが、俺から見たらだいぶブカブカだった。女はドアを開けると、うるさい声は、さらにうるさく聞こえた。

「まだやっていたのですか?ファビ、貴方の占い依存症はどうにかしてくれないとこっちが困りますわ。」

「依存症って…酷いな…それよりこれを見てくれ!」

「この占いカードも見飽きましたわ。」

「我の占いはよく当たるぞ!そろそろ信用してくれ!あ、少年!よく聞いてくれ!」

うわー こっち来る…。

「キミの将来は絶対成功する!冒険者になれ!」

「俺が?」

「このカードを見てくれ!キミは将来努力次第で勇者にもなれるぞ!」

占い男はカードを俺に渡した。そこには、おとぎ話に出てくるような英雄のように輝いている剣士の絵が書いてあった。

「おいおい…この少年とは初対面なんだろ?あんまりしつこくするな。」

あれ?さっきの夢にも同じようなことが… これは偶然か?まさかね。

「あれ?珍しく我のカードをガン見してる…?もしかして我の占いを気に入ったのか?我の名前はファビ。キミの名前は?」

「…」

「えっと…名前は?」

「は!ごめんなさい!エディ!」

「エディって言うのか。よろしくね!」

「そういや、自己紹介がまだだったな。俺はレルガ。みんなからはレルと呼ばれている。」

「私の名前はエアナ。覚えてくれると嬉しいですわ。」

貴族の女はエアナ、占い男はファビ、クールな男はレルガ。俺は後に、このメンバーで冒険をすることになるが、俺はそれに気がついていなかったのだ。

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