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文字配列法

いつものように賑やかなギルドでレルガたちは壁に貼られた依頼票を選んでいた。

「えっと…。雑魚モンスター討伐の依頼が少ないな。」

「そうですわね。最近強いモンスターが活発化しているとお聞きしていますわ。」

「その影響で雑魚は強者に近づけないから隠れている、ってことかな。でもでも、我の占いなら雑魚の居場所もすぐに!」

「いらねーよ!あのなぁ、お前の言う占いと一般的な占いは大きくズレているぞ!一般的な占いは頭に魔力を集中させ、稀に何かが見えるが当たるかどうかわからないアレだろ!?」


エアナは「またか」と言わんばかりの表情が隠しきれていない様子だ。


「はいはい。ここには我ら以外にも客はいるから黙ってくれ。」

「お前、また言い逃れをしようとしてるよな!」


レルガとファビが言い争っていることに呆れたエアナは依頼票に手を伸ばした。


「お二人さん。この依頼はどう思いまして?」


エアナが示した依頼の内容は魔石集めであった。


「なんでこんな依頼が?」

「きっと雑魚モンスターが減ってしまい、魔石がなかなか集められない状況なのかと思いますわ。」

「なるほどねぇ。」


俺はギルドの外でみんなを待っていた。なかなか戻ってこなくて退屈だったので、新しい魔法を習得しようと試みていた。水に電気を流せばモンスターが感電して火力が上がると考えていた。しかし水に電気を流すと酸素と水素が発生し、少しずつ水が減っていく。これでは魔力を消耗するばかりである。

俺はギルドに入り、休憩所の椅子に座り紙とペンを用意した。

今度は、魔法の原理でもある文字配列法で魔法を創ろうと思う。

魔法の原点は文字配列を並べた魔方陣である。本来の魔法は文字を並べたフローチャートのようなものであるが、魔力とイメージを駆使すれば文字配列がなくても魔法が使えるようになったといわれている。


俺はペンで紙に円を書いた後

『SIHMW&E15』と円に沿って文字を並べていく。

開始(スタート)→魔法使用者(自分)→魔法発動場所(ハンド)魔力消耗(マジック)→魔法属性(ウォーター&エレクトリシティ)→魔法の強度(15)

これが文字配列法である。独法も文字配列法で創られることが多い。一見配列さえわかれば単純な作業になると思われがちだが、この世界にはアルファベットはなかった。しかし、数百年前に転生して魔法学者になった人がアルファベットを取り入れてこのような形になった。そのため、この世界の住人はイチから文字を覚える必要がある。しかも文字を上手く配列しなければ魔法は発動しない上に、難しい魔法になるほど配列は増えていく。


俺は再び外に出て自作の魔法陣を広げ、魔力を流した。魔法陣に魔力を流すと魔法陣が反応し、魔法が使える。しかし、俺が魔力を流すとなぜか電気と水が交互に飛び出していく。

(また失敗か。強度を間違えたか?)

俺は魔法陣を確認した。よく見ると&が抜けていた。

「お待たせしましたわね。少々色々ありまして。」

「お前のせいだろ!」

「レルが悪い!」


依頼票を持った貴族丸出しの格好をしたエアナと口喧嘩の絶えない冒険者のレルガとファビが戻ってきた。

俺は何があったのかを瞬時に把握した。

「さあ、行きますわよ。」

「は、はい。」


俺たちは原因不明で活発化したモンスターを避けながら雑魚モンスターの魔石を求めてダンジョンに潜っていった。そして、普段使いならしている魔法の新たな習得を望んでいる。俺は、強くなっていつか…あの人とまた会いたいのだ。

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