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特訓4

「うお!」

「気をつけてね。ここら辺は道が険しいから。」

「わかりました。」

俺は街に行くため滑りやすい森の道を歩いていた。といっても、ファビについていくだけだが…。よく考えたら俺は久しぶりに森を抜けて街に行くようだ。

「なあなあ、そろそろ我々の生活には慣れてきているよな…。そろそろタメ口で話してくんねーかな?」

「え?!」

「いやだって我々はもう家族みたいなものだから。いや、エディの行動を否定したいわけではないよ!?ただ、ちょっとね。」

確かにレルガとファビにならタメ口でいられるかもしれない。ただ、貴族にはトラウマがある…。タメ口で話しかけると無視、飯抜き、体罰など…。

「…ちょっと考えてみます。」

やっぱり今の返事はこれしかない。すぐには使えないと思うが慣れてきたら、トラウマを克服したら…。

「エディ?」

「え?な、なんですか?」

「あーいや、ちょっと顔が怖かったから…。」

「だ、大丈夫、です。」

そう言うと、俺たちはしばらく無言で歩いた。しかし、

「あ!見てみろ!彼岸花だ!」

ファビはいきなり道に咲いていた彼岸花を指差して話しかけてきた。

(彼岸花ってそんなに珍しい植物だったっけ?)

「知っているか?彼岸花って食べると魔力が上がるらしいよ。」

「え?!初耳です!」

「昔は彼岸花を使ったマジックアイテムがあったらしいよ。ただ、彼岸花って毒があるから使ったらお腹が痛くなる。使いすぎると死に至るからって今ではあまり売られていないようだ。」

「彼岸花のマジックアイテム…。不味そう…。」

俺は想像しただけで寒気がしてきた。

「そうそう、最近の話になるんだが、ある生活学校でマッドサイエンティストによって彼岸花の実験がされていたらしいよ。実験台は生徒らしい。」

「え?!それは酷くないですか!?」

「しかもそのマッドサイエンティストはまだ捕まっていない。」

「うわ…。」

俺は色々考えてしまった。実験台にされた生徒が可哀想なことはもちろん、なぜ学校にそんなやつがいるのか。

「我々のパーティーも捜査に協力したが、捕まえることはできなかった。なんとしても捕まえねーと…。」

ファビは拳を握りしめていた。爪痕が残るだろうに。それだけその学校に思い入れがあるのか?

「…。母校ですか?」

「え?!なんでわかった!?」

「簡単な話ですよ。拳を握りしめているということは、この件に関して必死になっているということです。必死になる理由は母校だったのかなと…。これくらいわかりますよ。」

「お、おう…。あ!もうすぐで着くぞ!」

「わかりました。」

森を抜けて街に出た。貴族っぽい服装の人間もいる。俺はすぐフードを手で抑えた。俺を知っている貴族がいなければいいのだが…。

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