特訓2
特訓から3週間が経過した。エアナは俺のために部屋を用意してくれた。俺はさっそくファビに自分の部屋で勉強を教えてもらう…予定だった。
「今日は特殊な魔法の種類を教える!もちろん、我の占いについても話してやる!」
「ん?今なんっつった??」
廊下で掃除をしていたレルガが急に話に加わったかと思えば…
「『話してやる』って言った。」
「その前。」
「え?『占いについても』って言っただけだぞ!何かおかしいか?!」
「てめぇ…。前自分から占いのこと話していたよな…。お前は記憶喪失か?」
「う、うるせーよ!ほ、ほら!そろそろ勉強を教えないと!エディを待たせてるから…。」
「動揺していることがまるわかりだぞ。それで隠したつもりか?」
「んなわけねーだろ!動揺してねーよ!ってかレルも掃除しないのか?能無しがバレるぞ?」
「あぁ?てめぇに言われたくはないい…。」
ケンカになってしまった…。エアナは街に出て食料の買い出しに行っているので、俺は仕方がなく外に出て1人で魔法の練習をした。
(貴族なのに買い出し行くのか。意外だな。)
結局今日は丸1日中ケンカになってしまった。食事のときは一回もお互い顔を合わせなかった。
朝になった。今まではリビングで寝ていたが、自分の部屋のベッドは居心地がよい。俺はベッドから起き上がって部屋を出た。そして、ゆっくり階段を降りながら必死に二人を仲直りさせる方法を考えた。
(気分転換に外出を提案すべきなのかな…気まずいかな。やめたやめた。もっとこう…なんか…いい案はないかな…。)
しかし、下から二人の声が聞こえてきた。しかも穏やかな声で。
「よー レル。」
「おはようファビ。」
なぜか知らぬ間に仲直りしているのだ。しかも人格が変わって見える。
「昨日まではあんなにツンツンしていたのに。つか、俺の心配返してくれ…。」
俺は階段の途中で座り込んでしまった。
「あらあら。心配してくださってたのですか?まあ最初はそうなりますわよね。あの二人、いつもあのような感じですわ。三日に一回はケンカして、ゾンビのように復活していますわ。昔から変わっていないらしいですわよ。」
そう言ってエアナが俺の隣に近づいてきた。
「え?!あの二人ずっと昔から…?!どういうことですか!?」
「幼なじみらしいですわよ。周りからは『仲の悪い大親友』と呼ばれていたらしいですわ。」
「なんで相性の悪い二人が同じパーティーに…?」
「そこまでは存じませんわ。本人たちも一緒にいる理由がよくわかっていないようなので。」
「え?なんでですか!?」
ケンカしては復活…。しかも幼なじみ…。本当に意味がわからない。もっと勉強しないと…。




