引退する話
第一次ネトゲ休止までの短いおはなし
よくネットゲームで「引退します」と言って完全引退した奴は
滅多にいないと聞く。
みんな何らかの事情で遊べなくなる可能性で引退表明を出して
余裕が出てくれば戻ってくる。
本当にログインしなくなる奴はジワジワ来る忙しさに巻き込まれている。
彼氏彼女ができた、転勤する事になった、結婚することになった、子供ができたとか
主にリアルでの慌ただしさに少しずつネトゲという毒沼から遠ざかる。
もし振り向いた時にその毒沼を見た場合
「何ゲームに熱くなってたんだろう」という目覚めにより
遊ばなくなる事が多々あるとか無いとか。
私の青春はほぼネットゲームだった。
顔も知らない誰かとゲーム内の遠くにお出かけして新しいマップを見に行ったり
ゲーム内の話ではあるが結婚もした。
結婚すると手に入る強力なアイテム欲しさだったが
旦那となった子とはかなり仲良くなっていたが、頼る事が苦手だったし
何より私のプレイスタイル的にはクエスト受けてアイテム集めのついでに狩りという優先順位だったため
向上心というかレベルを上げたい彼とはちょっと違ったため、すれ違いが多くなり
夫婦間は冷めきった状態というのを体験しました。
ある日学校の泊まりでの旅行先で、私はちょっと一時入院レベルのやらかしをしてしまった。
強制的に毒沼から引き上げられた私は、広い部屋に一人ぼっちで毒沼の外から様々な出来事を思い出す。
その時に覚めてしまった、いや冷めるかな?とにかく今までの課金した内容とか、勉強もしないでゲームしまくってた事や
晩ごはんをかきこんで集合時間に間に合わせようとしていただきますもごちそうさまも適当になってしまったりして
親にも怒られて「うるせえな」と心の中で思ってしまったり
あぁ、私は何をしてたんだろうという振り返りをした。
一週間近く入院して、毒が少しずつぬけていく
本当は4日くらいで退院できる程度の事だったが、祝日と土日を挟んだ結果
一週間くらい病院で退屈な時間を過ごした。
無事退院した私はやっぱりネットゲームに戻ってきたが、旦那は私が何も言わず長期間(と言っても一週間程だが)いなかった事を責めて
フレンドでは無くなってしまった。
ただ結婚を解消する、というのは彼にとっては火力が減る事につながるので
解消は何となくしなかった。
でも私は何となく気まずさを感じて、勝手に申し訳なく思って暫く休止
その間に彼も何かあったのか、やらなくなってしまったらしい。
らしい、というのは本人からこのゲームをやめると聞いた訳ではなく
共通のフレンドから聞いた話だからだ。
そしてその時期に私は念願のplaystationportableを手に入れ
学校の生徒同士でモンスターハンターをし始めた
これが私と一番最初のネットゲームの引退だった。
たまにINはしてたけど、フレンドは0だったので
あまり身が入らなかったです