4大鷹視点で書いてみた
僕は女性が苦手だ。女性は僕の容姿を見て突撃してくる。今までどれだけの女性が僕に言い寄ってきたことか。
「大鷹君って彼女いる?もしいなかったら」
「お断りします」
いい加減、僕の事は放っておいて欲しい。世の中、僕よりもいい男は山ほどいると思う。彼女達は容姿に目がくらんで大事なことを見落としている。僕の近くにいる彼とかどうだろう。女子受けはしないだろうが、性格はよさそうだ。この前、落とし物を警察に届けているのを見たことがある。
「大鷹君って、君だよね?」
食堂で昼食を取っていたら、女性に声をかけられた。僕にとっては日常の光景だ。今日だって、既に彼女の有無を問いかけてきた女性がいた。おちおちゆっくり昼食をとることもできない。
「ええと、教授がさ、君のことを探しているみたい。そんな嫌な顔しないで、本当だって。あそこに教授がいるでしょう?自分で声をかけるのが嫌で、私が頼まれちゃった。私、あの教授のゼミを取っているの。ほら、行ってあげなよ」
女性が指さした方向には確かに教授がいた。彼が僕を探している理由は何だろう。
「あっ、忘れてた」
そういえば、今日が締め切りのレポートがあった。
「よかった。じゃあ、私はこれで失礼するね」
「昼食は取りましたか?」
つい、女性を引き止めてしまった。女性は驚いたように目を見開いていたが、にっこり微笑んで僕の正面の椅子に腰を下ろす。僕に突撃してくる女性とは違い、メイクも服もおとなしい感じだ。おとなしい女性は基本的に僕のような見た目の男に自ら声をかけてこない。自ら面倒ごとに関わりたくないのは当然だろう。
「大鷹君なら、一緒に食事してくれる人はたくさんいると思うけどなあ。まあいいよ。わたしまだお昼食べていないから」
女性はカバンからお弁当を取り出して食べ始めた。僕は彼女の食事する様子を観察することにした。
それが僕と紗々さんとの出会いである。




