第七十八 迷宮探索 シルニア編
時は遡り、シルニアは目を開き、エンと同じ、土の壁に囲まれた部屋に立っている。
「ここは?・・どこ?」
その後エンと同じ声を聞き、壁も開き、歩き始めた、ここにいても始まらないし、こんなところで襲われでもしたら大変だからだ、そんな中、数分が経った。
「・・・本当に出口どこなの・・はぁ、なんで私みたいな一般人までもがこんな場所に来ちゃったのかなぁ・・」
シルニアはそういいながら、比較的広い部屋にたどり着いた、特に何も無く、ただただ、広い空間そこには広がっていた、その先には道が続いている。
「ここは・・いったい・・」
その部屋に足を踏み入れた瞬間、入ってきた道が閉まり、地面から何かが出てくる。
「えっ!?えっ!?」
地面から出てきたのは、大蛇てあった、蛇は舌をチロチロとした後、シルニアを見る。
『・・・』
「・・・ひっ」
次の瞬間、大蛇は大きく口を開き、シルニアに襲いかかる。
「うわぁぁ!」
シルニアは間一髪、避けれたが、大蛇は方向転換して、シルニアに再び襲いかかる。
(あっ、私ここで・・)
「いや、死なせないわよ、シルニア 」
「えっ?」
その声が聞こえた瞬間、大蛇は突如、壁から放出された紫色の炎が大蛇の頭を飲み込んだ。
「なに・・いったいなに?」
大蛇は頭を消し飛ばされて、その大きな身体を地に伏せた、その後、閉じていた壁も開き、続く道も開く、そこからシルニアが知っている、人が入ってくる。
「大丈夫だった?、シルニア」
「・・狐理さん・・」
「大変だったわね、ワタシが貴方の気配に気づかなかったら、そのまま死んでいたわね」
「はい・・本当にありがとうございます」
「レイはいいわ、とりあえず、この先ワタシから離れないようにして、ここかなり広いし、あんなのがまた現れたら大変でしょ?」
「そうですね・・わかりました」
「とりあえず、まずは先に進みましょうか、ここにいても何も始まらないし」
「はい、行きましょう」
シルニアは狐理の後ろについていき、先の道に歩いていった。
「・・そういえば、どうして私がそこにいるとわかったのですか?、気配とか言っていましたけど」
シルニアは歩きながら、質問をした。
「そうね・・、シルニア、貴方戦ったことは?」
「いえ、ありません、子供の頃からただ生きていくために皿洗いとか掃除洗濯などをシグラント兄さんやリーヴァ姉さんに教えられて、戦いのことは全然です」
「そうなの・・」
狐理は少し考えた後、口を開く。
「・・ワタシには目をつぶると魔力を感知することができるの、その人のまわりにゆらゆらと炎のようなものを纏っているように見えてね、いままでする機会がなかったからやらなかったけど・・シルニア、アナタの魔力はかなり離れていたけど、すぐにわかったわ・・最初はアナタとは思わなかったけど・・」
「・・本当に?」
「嘘はいわないわよ・・」
「うんうん!、宝の持ち腐れだねぇ、シルニアちゃん」
突然、2人の頭の中に声が響いてくる、ヨルムンガンドの声だ。
「突然なによ、ヨルムンガンドだっけ、戦えないやつも巻き込むとかどうかしてるわよ」
「ははは、面白いことを言うねぇ、狐理ちゃんだったっけ、その子はピンチになれば、戦えると、ワタクシは思うよぉ」
「根拠の無いことを言うわね、ヨルムンガンド、そんなことを言うためにテレパシーを使ったのか?」
「あはは、違う違うよ、ちょっとした中ボスを討伐した報酬をやろうと思ってね、依頼の紙もとい地図を見なよ」
「これか?」
狐理は、懐から丸めていた地図を開いた、その瞬間、地図に真ん中に向かう道が描かれた。
「これは・・」
「さぁ、その辺の雑魚とかを蹴散らして、早いとこたどり着いてよ、まだ誰も来てなくて、暇でさぁ・・」
「あっそ、とりあえず姿見せたら、殺す気でいくから覚悟しておきなさい」
「ははは、怖いなぁ・・それじゃ、待ってるねぇ」
それを最後にヨルムンガンドの声は聞こえなくなった。
「・・・行くわよ、シルニア」
「あっ、はい」
狐理の、低い声音に少しビビりながらシルニアはついていった。
宝の持ち腐れ
意味 役に立つものや、すぐれた才能を持っていながら、それを活用しなかったり、発揮せずにいることのたとえ。




