第七十五話 巨大迷宮 顕現
「―――うふふ・・」
時間は進み、エンと狐理が、シグラントとリーヴァに豪邸で出会って、エンの家に帰った辺りの時間、天照は天守閣で思い出していた、前にゼウスとの会話、その一言一句、寸分違わず、思い出していた。
『あの・・天照様?』
そんな時、壁の向こうの従者が声をかける。
「ん?・・あぁ、なんの話だったかな?」
『はい・・この日本神話の領土に謎の建築物らしきものが現れた件です』
「へぇ、それはまた」
『その建物に向かわせるものを天照様に決めて貰おうと思いまして』
「ふむ、では、エン達を向かわせてみようか、弁慶と牛若をつれてな?、だがそれだけでは少し少ないか・・・そうだな、高天ヶ原のギルドに依頼をだそうか、あそこのやつらは暇してるやつが多いしの」
『はっ!、報酬はいくらでいたしましょうか?』
「好きに決めろ、私は少し、自分の部屋で休むことにする、入ってくるでないぞ?、死にたくなかったらな」
『御意に、それでは天照様、わたしはこれにて』
従者は下がり、天照は自分の部屋に歩いていった。
そして、時は今に至る
「ほう?、巨大な何かが高天ヶ原の後ろに?、面白そうだな」
シグラントは笑みをうかべる、対してリーヴァは少し考えている様子。
「後、ギルドでこんなものが配られていたな」
エンは一枚の依頼の紙を見せる、そこには、巨大な建築物の探索の依頼、報酬は報告によって変動し、最大で1000万の報酬が1番建築物の奥に進んだものに渡される、なお、依頼を受けるものには、その場所を指定した、自動で地図が書かれていくこの紙を持って、建築物に行くこと、と書かれている、参加は冒険者の付き添いで何人でも良い、つまりギルドの外部のものでと参加できる。
「ふーん・・エン、自分も参加したいがどうだ?」
「ん?、まぁ良いぞ、仲間はいくらいても助かるからな」
「じゃあワタシから1つ、シルニアも連れていくことをシンゲンしたい」
「何故だ?、シルニアは一般人なんだが」
「シルニア1人を残していくのは少しばかり危険だと思ったの」
「なら狐理、お前が残れば良いだろう?」
「いや、ワタシも行きたいから」
「えぇ・・うーん、シルニアはどうする?」
「私は・・・うーん・・」
シルニアはしばらく考えた後、口を開く。
「わかったわ、私も行く」
「良いのか?、危険がないとは言えないが」
「またしばらく会えないのは嫌なの・・シグラント兄さん、リーヴァ姉さん・・」
「自分は、出来れば反対だが・・まぁ良い、エンが守ってくれるだろうからな、もちろん自分らも守ろう」
「シグラントがそういうなら私も賛成するわ、女の子1人残していくのは、危険だしね」
「決まりか、それじゃあその建築物に行くか」
数時間後、高天ヶ原から出て、太陽も沈みかけの頃、建築物の前に、数百人の冒険者が集められていた。
「ほー、これは多いな、ん?、あれは・・」
エンは、わかりやすいほど、1人だけ巨体の男・・弁慶と、その肩に立っている牛若丸を見つけた。
「おーい!、牛若丸!」
「・・ん?、あぁエンか、それ以上女を近づけるなよ、斬るからな」
「あのー、あの小さなお方は?」
「あぁ、リーヴァさんは知らなかったか、あの人は牛若丸、ギルドの冒険者で俺と同じ白金だ、後かなり極度の女嫌いだ、あの巨体は弁慶、牛若丸の従者的なやつで、女好きだ」
「へー、そうなのね」
「おぉ!、リーヴァというお方ですか!、小生は弁慶!、出来れば、お近づきに――」
「斬るぞ?、弁慶・・」
「すみません、牛若様」
「あはは・・さて――」
建築物のほうにエンは向く、建築物というが、土で出来ており、巨大な壁だけが存在する。
「これが建築物・・というよりはかまくらみたいなものに見えるが・・」
「いや、エン殿、じつは最初は小生もそう思ったのですが、中はどうやら複雑で高天ヶ原ほどの大きさが広がっており、鉄や木などが確認できるで候」
「ふーん・・複雑か、なら建築物・・いやこれはむしろ」
「迷宮・・そう言いたいのだな」
突然、エンの頭に私以外の声が響いてくる。
「!?、何者だ!」
「エン殿にも聞こえてきたで候か」
「みたいだね、僕にも聞こえたよ・・多分ここにいる数百の冒険者全員に聞こえていると思われる」
「やぁやぁ、群雄割拠と言うべきかな?、対立してるかは知らないけどねぇ、ようこそお越しくださった!、ワタクシはヨルムンガンド・・この迷宮の奥にいる者です」
「ヨルムンガンド・・だと!?」
群雄割拠
多くの英雄や実力者たちが各地に勢力を張り、互いに対立して覇を競い合っていること
間違った使い方ですが、堪忍してください(´・ω・`)
追記 190・・本当に急に伸びるのな




