第七十一話 新たな仲間 その実力 後編
最近神話要素が薄くなってきてると、思い出した(´・ω・`)
「・・いったいなぁ!」
そのまま、ゲルを振り回して、地面に叩きつける、が、ゲルは両手で、地面に叩きつけられるのを阻止して、もう片方の足で、狐理の腹に蹴りを入れる、たまらず狐理は足を離して、後方にぶっ飛ぶ。
「・・・」
「あはは!ー、哀しいなー、その程度の実力なのー?、じゃあ次はこーれで行こうー」
ゲルは、背中の羽で飛ぶと、右手を上げる、すると、ゲルよ頭上に、大量の青い光の矢が形成される。
「〈哀れみの矢〉!」
その右手を振り下ろすと、狐理に向かって、その矢は飛んでいき、狐理に直撃する、全体的に刺さったが、それでもふらつきながらも立ち、ゲルを見据える。
「哀しいなー、どうして避けないのー?、まっ良いけど」
ゲルは降りて、今度は拳を握り、ボクシングのような構えをとる
「なにそれ?」
「ボクシングというスポーツ・・簡単に言うなら、殴りあいのときの構えだよー、あぁ、わたしーは哀しい、貴女のようなか弱いものを倒してしまう自分が・・」
ゲルは涙を流し始めるが、一歩ずつ、構えをとりながら、狐理に近づいていく。
「それでは・・連続の拳の連撃、耐えてみせてよ」
拳が当たるほど近くに来ると、ゲルは連続で拳を繰り出す、狐理はなんとか腕でガードして、耐えてるが、その一発一発が、骨が軋み、肉が潰れる一撃で、段々と後方に下がっていく。
「ほらほらほらぁー!」
「・・・・なるほどオマエの実力はよくわかった」
「ん?」
狐理は左手でガードしながら、右手の拳をゲルの顔にぶつける、その一撃でゲルは大きく「グエッ」という声の後、地面にバウンドして、倒れる。
「がはっ!・・あぁ!?」
狐理は倒れたゲルの襟首に掴み、立ち上がらせると、妖火を拳に纏わせて、またゲルの顔を殴る、先ほどよりも強い一撃で、ゲルは遠くにバウンドをしながら飛んでいく。
「ぐあぁぁぁぁ!」
倒れたゲルは、なんとか立ち上がり、上を向くと、そこには、
「・・・嘘でしょ」
大きな妖火の球を作り上げた、ゲルの真上に浮いている、狐理の姿がそこにはいた。
「雑な妖術ですまないわ、けどオマエ程度なら、この程度で充分よ」
それをゲルに向けて、投げる、今のゲルの状態ではとてもじゃないが、避けれるとは思えない・・狐理の勝ちであろう。
「ぐっ・・ぐぅ!、交代!」
その言葉の後、妖火の球は直撃して、爆発が起こる。
「・・・これで、終わ――」
土煙が起きて、ゲルの姿が見えてくる・・はずだった。
「・・・どういうことよ」
そこに立っていたのは先ほどとは違い、黄色の髪のゲルであった、ゲルは服の土を払うと、笑顔で狐理を見る。
「いやーやーやー!、喜ばしいねぇ!、こんなに強いやつとは思わなかったよー、キミー!、狐理ちゃんー!」
「ゲル・・よね、先ほどとはかなり性格も髪の色も違うけど・・」
「あっ?、そうそうそうー、わたーしは多重人格的なものを生前から持っていてねー、こっち来てからは、オンチョウ?ていうやつで1人ずつ能力が違うわけだよー」
「あっそ、死ね」
再び、大きな妖火の球を作って、ゲルに投げる、先ほどと同じように直撃するも、ゲルには火傷1つもついてない。
「どういうことよ・・」
「ごめんなさいねー、説明するとねー、わたーしたちは1人1人能力が違ってねー、わたーしは防御が高いわたーしなのよー、あっ!、青いのは魔力が高いのだけど、今回はあまりどうにもならなかったねー」
「ふーん、そうなんだ・・で?、どうする?、」
「今回わねー・・・わたーしたちの負け!」
その言葉と共に、空間が歪みだす。
「それじゃあねー、喜ばしいことにまた会えるよー」
「逃がすと思う?」
「逃がしたほうが賢明だよー・・わたーしは四重人格でね、その中の1つは他3人も手を焼く子でねー、出来れば出したくないのー」
「・・ハッタリか、ホントかはわからないけど・・とりあえず見逃すわ、だが今度会ったときは・・オマエを殺る覚悟だ」
「怖いなー、それじゃあねー」
次の瞬間、狐理は市場に戻っていた。
「・・・戻ったみたいね」
狐理は、ゲルやグリムゲルデのことを考えながら、エンのいる家に向かって歩きだした。




