第六十九話 新たな仲間 狐理
狐理という九尾はエンの部屋のベッドで寝ながら、恋してますと宣言した。
「まっ・・まて!、急になんなんだよ!?」
「あっ、名前についてですか?、この名前は日本の領土にくるときに玉藻なる日本の九尾がいるという話を聞いて、名前にしようと――」
「いや、その話ではない・・何故いきなり俺に恋を?」
「あっ、その話ですか、あのよくわからないものに支配されている間も意識は朧気ながらありまして、そんな時にワタシを助けてくれた人が現れて・・更には、あんなことをしたのに、殺さないし、ほっとかずに、こんなワタシを助けてくれたんです!、惚れないわけがありません!」
「おっ・・おう、じゃあ元気になったなら早く森に・・」
「いえ!、帰りません!、ワタシはアナタに恋した!、つまり!、アナタにお付き合いしたい!」
「えぇぇ・・」
「・・・なんの話をしてるの?」
そんな2人の会話をシルニアは扉の向こうで聞いていて、シルニアは、エンの部屋に入ってくる。
「・・・なんです?、このオンナは」
「えっと、私はシルニア、このエンという人?・・いや人ね、この人に助けられた人・・かな」
「・・・なるほどね、アナタもエンに助けられた人と・・」
狐理はベッドから立ち上がり、シルニアのほうに歩いていき、肩を掴む。
「えっ?・・えっ?」
「・・・ライバルは多いにこしたことないな!、ワタシも負けんぞ!」
「えっ・・あっはい・・」
「なんの話だよ」
「いや、なに、ちょっとしたオンナの話ですよ」
「そうか・・まぁいい、とりあえず今は・・今回の依頼をどうすれば良いのか・・こいつを・・」
「狐理、玉藻 狐理です」
「わかった、狐理の討伐を依頼されたわけだが、さてどうするか・・てかお前、もしかして中国の九尾だったりするのか?」
「はい、ワタシは昔存在した中国神話の国の領土で暮らしていた、九尾です、もうありませんが、中国神話の人とは本当に稀に会いますね」
「ふーん、中国神話か、まぁ今は関係ないか、とりあえず依頼をどうするか・・」
「ワタシがついていって、セツメイしよう!」
「うんまぁ、それが1番良いのかもな、シルニア、ちょっとギルドに行ってくるわ」
「わかりました・・いってらっしゃいませ」
「おう、なるべくすぐに帰ってくる」
エンと狐理はギルドに向かって、家から出ていった。
残ったのは、シルニア1人、シルニアは先ほどの言葉・・ライバルという言葉を思い出す。
「・・・ライバル・・、恋のライバルという意味よね・・私なんかが勝てるのかしら・・」
エンは1つのギルドの部屋で、ニルカと話を始めた
「―――えっと、つまりその少女が白い巨大な怪物と?」
「あぁうん、信じれるか?、普通無理だよな」
「そうですね・・・いや、信じましょう」
「マジで?、俺でも、いきなりこんなこと言われたら信じれないぞ?」
「貴方が嘘を言う人とは思えませんし・・それに」
ニルカは、首にさげていた、宝石がついたペンダントを見せる、その色は青色になっている。
「それは?」
「はい、これはそうですね、嘘を見抜く宝石です、嘘、または悪意を持って、話をするなら赤色に錯乱しているなら黄色に変わります、この国の近くの鉱山からとれる宝石で、ギルドの職員皆にこれをつけることになっています」
「へー、それは便利だな・・それで、報酬は・・」
「ふむ・・えっと、狐理ちゃんだっけ?」
「狐理だけでいい、ちゃん付けするな、それか玉藻様と呼べ」
「それで狐理さん」
「・・・まぁそれで妥協しよう、なんだ?」
「貴方はこの先、人に迷惑をかけないと言える?」
「なるほどな、ワタシはこれからエンについていく、エンが迷惑をかけるなとと言うなら、迷惑はかけない」
その言葉を聞いて・・・宝石の色は少し赤色が混ざっているが、青色ではある。
「・・ふむ、この場合は、自分では迷惑をかけるかわからないけど、今のところその言葉は本当という感じね」
「本当に、ヒトの心にズカズカと入り込む宝石だな」
「すみませんね、さて、エンさん、報酬についてですが・・・依頼は討伐ではありますが、暴れている獣がいなくなるなら、何でも良いという言葉もありましたから、この依頼は達成ということになります」
「マジで?・・よっし!」
エンはガッツポーズして、喜んだ。
「では、報酬を・・現金で用意するとかなりの量になるんですね」
「まぁそれはそうだな」
「ですので・・百五十万から五十万を引いて、これをお渡したいと思うのですが・・」
ニルカは大きめの袋をエンに見せる。
「・・・もしやこれは、無限に入るあの袋か?」
「まぁそうですね、これを渡したいと思うのですが・・お金もここに入れると便利ですよ?」
「そうだな・・よし、買うぞ!」
「はい!、ありがとうございます!」
エンは袋を貰い、試しに中を見る、そこには、真っ黒な空間が広がっていて、腕を突っ込むと、何かが、手に掴む、引き抜くと、そこには札束が握られていた。
「・・・なるほど便利だ」




