第五十七話 エンの日常 後編
そして、その夜――エンの部屋をノックする人が現れる。
「・・・エンよ、いるか?」
その声はシグラントであり、エンさドアを開いて、招き入れる。
「何かようか?、別にシルニアをどうしようとも思ってないし・・」
「いや・・少し外に行こうか」
「それは・・・もしや決闘・・」
「そうだな」
「えっ!?、マジでそうなのか?」
「なに、ケルトでの噂を聞いてな、朝になったらミントという女のところにも行くつもりだ」
「へぇ・・まぁ良いぞ」
「ありがとう・・」
エンとシグラントは、寝ているリーヴァとシルニアを起こさぬように静かに、外に出ていった。
「で?、どこで戦う?」
「そうだな・・普通にオリンポスの外でやろうか」
「まぁ、そうだろうな」
2人はオリンポスから出て、そこから4キロほど離れた場所で、戦うことにした。
「すまないな、自分はこれでしか相手を信用できないものでね・・悪いが付き合ってくれ、エン」
「それはまた・・生前は生粋の軍人とかだったり?」
「まぁ、そんなところだ、・・自分が転生者だといつから?」
「まぁリーヴァっていう転生者と一緒だから貴方も転生者だと思っただけだが・・」
「なるほどね・・それじゃあ・・」
シグラントは左手をあげると、
「我が元にこい!、魔剣よ!」
その言葉と共に、空から、包帯に巻かれた剣らしきものがそれを掲げた左手で掴み、エンにその剣を向ける。
「その剣は・・」
「悪いな、見せられないんだ」
「ふぅん・・まっ良いか、それじゃあ始めるか」
エンは腰から剣を抜き、エンもまたシグラントに向ける。
「「・・・・」」
しばしの沈黙の後、2人は同時に駆け、剣と剣がぶつかる、最初のぶつかり合い、勝ったのは・・シグラントだった、シグラントはエンを弾き飛ばした、エンは体制を崩すもすぐに立て直して、シグラントを見る。
「―――っ!重いな・・」
「それが、ケルトの闘技祭優勝者の力か?」
「まさか、俺は剣は使うが俺の本領は・・こっちだ!」
エンは地面に触れ、
「〈巨人の腕〉!」
シグラントの真下から、巨大な土の腕が現れて、シグラントを握る。
「ほう、ゴーレムらしく土の魔法か、だが・・」
シグラントは難なく、その腕を剣の一振りで破壊して、地面に降りる
「うーん、そう簡単に脱出されるとなぁ・・まぁ次の手を使うだけだが・・」
エンは手を銃の形にして、シグラントに狙いを定める。
「〈岩連弾」〉」
エンは四方八方からシグラントに向けて、まわりの岩を高速で飛ばしていく。
「ほう、岩もか、なるほど普通のやつなら大ダメージものだが!」
その岩の弾丸をその剣で切り裂いていき、エンに近づいて行く。
「ほー、これはまた凄い英雄か何かかな?、じゃあ俺も本気で!・・」
エンは剣に土を纏わせて、巨大な大剣を形成する。
「〈付加・巨人の剛剣〉!」
「ほう!、これはなかなか!」
エンとシグラントの剣が再びぶつかり・・2人の足の下の地面が割れていく。
「ぐぐぐ・・」
「・・・この辺で良いだろう」
「えっ?」
シグラントは力を緩め、そのままエンの剣がシグラントの頭にぶつかる・・・それは刺さらず、纏っていた土が砕けた。
「えぇ・・石頭かよ・・」
「とりあえず、エン、貴様の力量はわかった、それならうちのシルニアを任せても良いだろう・・」
「それは良かった・・このまま続けていたらオリンポスに被害が出るからな・・」
「いったいどんな魔法を使おうとしていたんだ、貴様は・・」
そして両者、剣を納めて、オリンポスに向かって帰る
そして、朝、エンとシルニアは2人を見送りにでていた。
「次はミントがいるハデスのところに?」
「あぁ、その後はペルセウス アルテミスのところに行くつもりだ」
「メドゥーサは?」
「ここに来る前に行っておいた、なかなか面白いやっだったよ」
「それはまた・・で」
シルニアとリーヴァは抱き合っている、ただ無言で。
「・・何してる?」
「いつものことだ、気にするな」
「そうか・・そうなのか」
シルニアとリーヴァは離れると、手を握りあい、リーヴァはシグラントの元に近づく。
「それじゃあね、シルニアちゃん・・元気でね、また会える日を楽しみにしてるわ!」
「えぇ、姉さんも元気で・・」
「それじゃあ行くぞ」
シグラントが口笛を吹くと、どこからともなく空から赤い馬が走ってきた、それにシグラントとリーヴァは乗った。
「これは・・」
「あぁ、自分の馬だ、色々と特別な馬だ・・」
「へぇ・・まぁ聞かんが、とりあえずまたな」
「あぁ、またな、エン」
シグラントとリーヴァは馬に乗り、見えなくなるまで手を振って、ハデスのところに向かっていった。
「・・・ふぅ、良い人達だったな」
「えぇ・・本当に良い人達よ」
2人は宿に戻り、何時も通りの日々に戻っていった。
ギリギリセーフ(´・ω・`)、FGOにかまけていたらこんな時間になっていた・・・




