第五十六話 エンの日常 前編
それぞれの日常編です!、戦闘は・・あんまりしません!後新キャラも登場します
ケルトからオリンポスに帰り、あの日々から1週間、いつもの平和な日々をエンは送っていた。
「・・・はぁ・・」
「・・・来ませんねぇ・・」
その日常はシルニアと共に宿に客がくるのを待つ日々だが。
(うるさいわ、久しぶりに声が聞こえたと思ったらそれか)
だけど事実ですよね?
(ぬぅ・・)
「・・それにしてもさぁ、いきなり誰かと思ったわよ、エン」
「ん?、あぁ別人・・というより元々の顔に変わってわからなかったからな、土の身体と声でなんとか俺とわかってくれたが」
「いきなりすぎてねぇ・・」
そんな話をしてると、誰かがこの宿に入ってきた。
「おっ?久しぶりの客か・・いらっしゃ――」
そこに立っていたのは、肩ほどある長い白い髪に青い瞳の女性だった
「あぁいや、わたくしは今日は客では」
「ん?、じゃあなんのようで・・」
「どうしたの、エン・・・あっ!姉さん!」
「えっ・・・姉さん?」
エンと長髪の女性はテーブルに向かい合わせで椅子に座り、姉さんと呼ばれた女性がどんな人かをエンはシルニアから聞いた、シルニアは外に出て、「2人で話してて」と言って、誰かを探しにいった
「・・・ふぅん、親を亡くした、子供のシルニアを育てて、シルニアの姉のような存在で、今は国とかの渡り歩いている人か・・もしかしてこの人も転生者?、姿は妙に若いし」
「えぇ、そうですね」
「ふーん、どこの神話の人?」
「それは・・・詳しくは言えません・・すみません」
「うーん、まぁ詮索はしないさ、で?今日は何しにここに?」
「えぇ、久しぶりにシルニアに会いたくて、あの人と一緒に・・」
「あの人?・・」
「―――おい!、別に自分はやつの付き添いで・・」
「そう言わないでよ、シグラント兄さん!、お茶飲んでいくだけでも良いから・・」
そう言って外で立っていた、鎧を着こんだ、赤髪の男性を連れてきて、姉さんと呼ばれた女性の隣の席に座らせた。
「もう、シグラント、もう少し人と関わっていかないと・・」
「今目の前にいるのは人では無いだろう・・」
「まぁそうですけど、だからってねぇ・・」
「・・・それで?、貴女の名前は?」
「あぁ、わたくしは―――リーヴァといいます」
「リーヴァさんね・・うーん聞いたこと無いな、神話はよく知ってると思ってるが、偽名?」
「はは、正解です」
「まぁ、そうか・・さっき言ったしな、詮索はしない、悪い人とは思えないしな」
「ありがとうございます・・それにしてもシルニア、この方は?」
「えっ・・あぁそういえば言ってませんでしたね」
シルニアは2人のテーブルにお茶を置くと説明を始める。
「さっきまで、話していたのに・・えっと、この人はエン、前に盗賊に襲われたとこの助けてくれて、今は寝食を提供する代わりにここで働いてくれてるの・・人はあまり来ないけど」
「へー・・この人ゴーレムよね?寝たり食ったりもしてるの?」
「あぁうん・・その辺はどういうわけかわからないけど転生者だし、色々と特別な感じだしね・・」
「まぁ、わたくし達も深くは聞きません、そちらのエンという方もそうですしね」
「それにしても・・シルニアよ、上に行く気は無いのか?、そこなら・・」
「前にも言いましたが、シグラント兄さん、ここは父と母が遺してくれた宿です、他の宿には行きません」
「ぬぅ・・そういうとこは父に似てるな、まぁ良い、エンよ」
「はい?」
「シルニアを怪我させたり、泣かせたら、貴様の身体をバラバラにする」
「あっ・・はい」
エンは前にも似たようなことを聞いたような気がした
(というより、メドゥーサの姉からだな)
「もー、兄さん、エンはそんなこと起こす人じゃないよ!」
「あはは・・すみませんねシグラントが・・この人シルニアを娘のように大事にしてるから・・」
「ぬぅ・・とりあえずエン・・、シルニアをよろしく頼むぞ、自分らは旅をする身だからな」
「えー、泊まっていかないの~」
「ぬっ・・うーん・・」
シグラントはしばらく考えた後・・答えをだした
「そうだな、久しぶりに泊まっていくのも良いだろう、リーヴァ、良いか?」
「そうですね、まぁ良いでしょう」
「やったー!それじゃあお金!」
「えっ・・」
「お金」
「・・・」
シグラントは黙って、シルニアに1000円札を渡した。
「そういうとこは母に似ましたね、シルニア」
リーヴァも千円札を渡した。
「ありがとうございます!」
「千円ってうちでは何日分だっけ?」
「エン、前にも言ったでしょ?1日分よ」
「あぁ、そうだったな・・正直忘れていた」




