第三十六話 貴方達の宴 前編
その後、夜エン達は宿で祝勝会をしようとしたが、ケルトの人達や日本の牛若丸なども参加してきて、そこそこの多さにになっていき、宴という形になった。
「――それでは!エンのケルト大闘技祭優勝を祝して!」
「「乾杯!」」
ペルセウスの合図と共にカチーンという、硝子のぶつかる音が響き、エンの優勝を祝う宴が始まった。
「・・祝ってくれるのは嬉しいけど、あれってギルガメシュが棄権してくれたから、優勝であって、あんな形の優勝をいわ――」
「まぁまぁ!、某達が認めてるから、大丈夫だって!」
「うぐっ!?」
エンの言葉を最後まで言わさず、牛若丸はコップをエンに突っ込む、エンは牛若丸を蹴り飛ばそうとするも牛若丸は一瞬で後退して、避けられる。
「むぐぐ・・ぷはぁ!、何故日本のやつがここにいるんだよ」
「別に良いじゃないか、某もお前さんを助けるのに尽力してやったんだから」
「ぬぅ・・」
「妾は、辞退しようと思っていたんだが、ヴァハが五月蝿くてな、渋々来てやったぞ」
「あはは、そう言わないでよ、モリガン~」
「コイツ!、抱きつくでない!」
「げふっ!」
モリガンがヴァハを蹴り飛ばしました、そんな様子を見て、ペルセウスとメデューサが近づいてくる。
「お前ら、せっかくの宴を荒らすんじゃない」
「あはは、まぁアタシとしては騒がしいのは良いことだと思うわよ?」
「ぬぉ!?、メデューサ!」
ペルセウスがメデューサを見た瞬間、畳3つ分ほど後退った
「何時もアタシが近くだと驚くのやめてくれない?」
「ぬぉぉぉ!」
ペルセウスは逃げ、メデューサはそれを追いかけていった。
「・・・戻ってきたんだなって・・」
「そうね」
エンの隣にアルテミスが座った。
「そういえば、あのナレーターだっけ?、その声が聞こえなくなったけど、貴方は聞こえてるの?」
「あぁ、聞こえてるぞ、本当に謎なやつだが、もう気にしないことにしてる」
「ふーん・・、後その身体、ちゃんとゴーレムなの?、それとも人なの?」
「ちゃんとゴーレムみたいだったな、触ってみればわかる」
「じゃあお言葉にあまえて・・」
アルテミスがエンの右腕に触る、肌色ではあるが、硬く、少しざらざらとしている。
「本当に土なのね、その髪も?」
アルテミスはエンに生える髪にも触ってみる、その感触は土ではなく、ちゃんとした髪であることが分かることだろう。
「どう生えてるのかわからんが、ちゃんと髪らしいんだよな、ゴーレムなのに」
「ゴーレムなのにね・・」
「・・少し仲良くなりましたか?、貴方達」
2人が話しているとミントが話しかけてきた。
「まぁ・・そうね」
「あっちで色々と話し合ったせいかな」
「それは良かった・・では私も楽しんできます」
ミントはそれだけ言うと、エンから離れていった。
「なんだったんだ・・まぁ良いか、それで牛若丸」
「んっ?、某に何か?」
「あれって、アルテミスから聞いたが憑依術っていうやつだったらしいが、あのまま、アルテミスが助け出せなかったら、アルテミスはどうなってたんだ?」
「仲良死」
「は?」
「憑依術は目的を定めて憑依する術でそれが果たせないと解除されず、憑依する相手が死ぬと憑依してるやつも死ぬ」
「私、色々と危なかったんだね」
「本当にな」
「―――エンさん」
「んっ?」
話しかけてきたのは、ケルトの若き英雄 コンラだった。




