第三十四話 貴方の記憶
「・・・?、ここは」
目を開くとそこには、真っ白な世界が広がっていた、無事に入れたようですね。
「だけど、何にも見えないわよ?、ここからどうすれば・・」
しばらくすると、真っ白の世界に色が付き始める、それは・・どこかの家での様子が見えてくる、時間は昼過ぎ辺りに見える、まず、黒髪のポニーテールの男が話を始める。
「―――だからさ!、あまり突っ走るのはやめろっていってるんだ!」
「いやー、ついな、でも無事に生きて帰ってこれただろ?」
「あまり、心配かけないでください、寿命が縮むかと思いましたよ」
そこには、テーブルを囲んで、右に筋肉質な身体にTシャツ一枚と半ズボンの金髪の男性、左に正義と書かれたTシャツと長ズボンの
黒髪のポニーテールの男性、そして真ん中には、きっちりとしたスーツを着た黒髪ロングの女性が話していた、3人とも20代前半辺りの年齢に見える。
「・・・多分エンの記憶なんだけども、どれがエン?」
正義と書かれたTシャツの人です、ちなみに彼らに貴方の姿は見えません、記憶ですので。
「そ・・そうなのか・・ん?」
・・・アルテミスは隣に立っている私の姿を見つけることでしょう、白いワンピースに長い白い髪をなびかせる、顔は布で隠れて見えないことでしょう、初めましてですね、この姿で会うのは。
「あんたは・・誰なの?」
ナレーターとお呼びください、それよりもあちらの3人を見てください。
「わ、わかったわ」
アルテミスは、話す3人に目を向け、筋肉質の男が話を始める。
「でさぁ、秀介ぇ・・上司がさぁ、厳しいんだよ」
酒で酔った筋肉質の男性に呆れながらも正義Tシャツの男性は話を聞いている。
「どんなに厳しくてもお前、そんなに気にしないじゃないか、後お酒飲み過ぎだぞ、リージェ」
「俺の名前はアキュリー・ジェンソンだぁーリージェではなーい」
「お前がリージェと呼べっていったんじゃないのかよ・・あっ」
「ぐぅ・・・ぐごぉ・・」
それを言い終わると、リージェと呼ばれた筋肉質の男は仰向けに倒れて寝てしまった
「だいぶ酔っていましたね・・私がコイツを運んでいきます」
「助かるよ、明里」
明里と呼ばれたスーツの女性はリージェをお姫様抱っこで持ち上げる。
「やっぱりパワフルだな、明里は」
「女としてはどうかと思うけどね、それじゃあ約束忘れないでね秀介」
「・・・あぁ、わかってるよ」
明里はそのままリージェを抱えたまま、この部屋から、器用に、足でドアを開けて出ていく。
「エンの本名、秀介って言うんだ」
そうですね、フルネームは四十目 秀介と言います。
「へー、そうなのか・・ん?」
「あぁ、この時は、楽しかった・・楽しかったんだ・・」
どこからかエンの声が聞こえた、その声はとても弱々しい。
「なに?、この声は・・」
空間が歪み、次の場面に移っていく・・次に映ったのは・・建物のまわりに武装した警察らしき人達が陣取っていた。
「―――えー!、繰り返す!、人質を解放して投降してくれると助かります!」
「これは・・立て籠り事件?」
そうですね、隊長らしき男はあの秀介だということもわかることでしょう、それと少し年をとった印象を受けます、だいたい30代ほどに見えます。
「へー、若くして確か・・SATだったけ?それの隊長になっていたんだ、エンは」
そうです、それと、話が進むようです。
「・・・お?」
どうやら、建物の扉から人質達が出てきたようです、隊員達が人質の確保に向かうことでしょう。
「隊長!、人質を確保しました!」
「よし!、人質を安全な場所に移動させた後、犯人の確保に行くぞ!」
しばらくした後、秀介達は建物の中に突入していく、その瞬間。
「突入ーー!!・・ん?」
入った瞬間、どこからか何かカチ・・カチという音がする。
「なんだ?・・いったい・・」
音がするほう・・天井に目を向けるとそこには・・タイマーが2秒を指した箱がくっついていた。
「まさか・・!総員!撤た――」
0になった瞬間、箱・・爆弾は爆発して、瓦礫が落ちてくる、それを最後に世界は暗転した。
「・・・今のは、エンの生前の・・最期の光景」
「そうだ・・それが俺の最期だよ」
アルテミスはエンの声がした後ろに振り向くと、そこには・・血まみれの最初に見た、秀介の姿があった、さぁ、ここからが本番ですよ、アルテミス。




