第三十一話エンの準決勝VSモリガン後編
ぶつかり合いに勝ったのは・・・モリガンだった。
「てやぁ!」
モリガンは、エンを弾き飛ばして、矛槍に刻まれた火のルーンを輝かせ、火球を作り出して、エンにぶつける。
「ガァァァ!」
エンは獣のような叫び声をあげて、地面に落下していく。
「マダだ、まダまダぁぁぁ!!」
火に包まれ落下していく、エンは、その火を消すために、地面から土を新たに纏っていく・・その姿はまるで獣のような姿になっていき、四つん這いで、地面に着地した。
『おぉっと!、エン選手!、勝負が決まったと思いきや、自身に覆う、火を新たに土を被ってその火を消しました!』
「あれは本当にエンなの?」
「どうだろうか、だが、俺達は今のところ応援するしかない」
アルテミス達がエンに対して不安を抱いていると、不意に声をかけてくる者がいた。
「隣いいかな?」
「貴方は・・確かヴァハだったっけ」
ヴァハはアルテミスの隣に座ると、話を始める。
「アイツ・・エンの状態をどう見る?アルテミスちゃん」
「段々知性が感じられなくなっている感じがします」
「まぁそう見えるよね、一体彼の身に何が起きているのやな」
話をしていると、しばらく睨みあっていたエンとモリガンが、動き出す、先に動いたのは・・・エン。
「巨人の腕!」
エンは地面から巨大な腕を造り出して、モリガンにその手を伸ばす。
「そんな遅い攻撃、当たらんわ!」
モリガンはその手をスルリと避けた、その瞬間、腕から、何本もの手が伸びてくる。
「百土手!」
「ちぃ!猪口才な!」
モリガンはそれを2本の矛槍で壊していくが、壊しきりなかった
1つがモリガンの脚を掴み、地面に投げる。
「くそっ、しまった!」
「アース・ニードル!」
モリガンの堕ちてくる、下から土の針が迫るも、その全てが鎧に阻まれて、折れていく。
「チィ!、刺さらナいか!」
モリガンは、そのまま、着地して、エンのほうを見る、その見る目はどこか軽蔑するような目だった
「・・なんだ、その姿は、それでは獣ではないか」
「・・俺は、まだ・・うぐっ!」
突如、エンの頭に、無いはずの痛みが走る、まずい・・エン!、いますぐ、胸から球体を抜き出しなさい!
「ぐっがっ!、ワカ・・テルけど」
エンは、胸を叩くも、壊れず、痛みで、転げ回る、壊せなくなってる!?、これは・・」
『ど、どうしたのでしょう!?、エン選手、突如として転げ回りはじめました!」
「エン!、一体どうした!」
「ガッ・・アァァァァ!巨人の獣鎧!!」
その言霊と共に、エンを覆うように、土が集まり、それはコロシアムを越える高さの巨大な獣の顔の巨人になっていった。
「・・なんだ、これは、くっ!」
モリガンは驚愕しつつも、その矛槍で、エンらしき巨人の身体を突き刺す、が、その土の身体に矛槍飲み込んでいく。
「ちっ!・・」
モリガンはその矛槍を抜こうとしていると、巨人の腕がモリガンに振り降ろされる。
「!、予知が間に合わ――」
モリガンは避けられず、轟音と共に拳はモリガンを地面に叩きつける、拳が上がると、そこには気絶しているモリガンの姿があった。
『し、試合終了、かっ、勝ったのはエ――』
エンらしき巨人は、次に司会に拳をぶつけようとしたが、結界により、阻まれる。
『ひっ!、ひぃぃぃ!』
司会は腰を抜かしてしまった。
「・・・う・・」
モリガンが意識を取り戻し、立とうとしたとき。
「ガァァァァ!!」
エンらしき巨人が獣のような声をあげてそれに反応して、モリガンに再び拳を振り降ろさんとする、が、それは大量の蔦によって拳が止められた、その蔦の先にはミントが杖をエンに向けていいた
「・・・それは、駄目でしょう、エン」




