第三十話 エンの準決勝 VSモリガン 前編
話数30達成!( ´∀`)
まず最初に仕掛けたのは・・エンだった
「はぁぁぁ!」
エンから、溢れてくるのは力だけでは無かった、自分の戦いの記憶が自身に流れ込んでいた、貴方はその記憶の内から1つを高らかに叫ぶ。
「アース・ニードル!」
手をモリガンの前に突き出して、それを言うと、エンのまわりの地面が無数の針となり、モリガンに飛んでいく。
『おぉっと!、最初に攻撃したのはエンだぁ!』
「・・・あんな技一体どこで・・俺は知らないぞ」
「私もよ、コロシアムでもあんな技1度も使っていなかったわ」
「多分、アタシ達が知らない場所で特訓したか・・それか、あの試合前に見えた茶色の球体に何かカラクリがあるかね」
エンの仲間達がそんな話をしていると、針がモリガンの間近まで迫っていた。
「これくらいの弾幕、どうってことないわ」
モリガンは余裕の表情で、その針の弾幕をエンに迫りながら、避けていく、まるでそれは針が自分から避けているようにも思えることでしょう。
「やっぱり、凄いなモリガン――様は、予知も凄いが、それに反応できる、身体能力もかなりのものだよ、じゃあ次はこうだ!」
エンは針を発射するのを止めて、腰の剣を抜いて、自分からモリガンに迫っていく。
『おぉっと、エン選手!、針が当たらないとわかるやいなや、今度は接近戦を挑んでいく!、だがモリガン選手には予知と高い身体能力があります!、たとえ、接近したとして果たして勝てるのでしょうか!』
「そうね、私がやって、わかったことだけど、視界を遮るか、避けれないほどの攻撃をしないとまず当たることは無いでしょう、エン、貴方はどう出ますか」
そして、エンの剣とモリガンの矛槍がぶつかり、高い金属音が辺りに響いた、そして、二合、三合とぶつかり合い、その余波がコロシアム全体を震わせる。
「・・・何故ぶつかり合いが起こるんだ」
「ミント?、それはどういう?」
「彼女には、短いながらも予知能力を保有している、彼女には、エンがどう次に攻撃してくるかがわかっているのよ、なのにぶつかり合いが起こるのは、つまり・・」
「エンがその予知した動きに反応出来ているということか?」
「そうよ、だけどエンには不可能だと思っていたわ、そこまで剣の腕は高くないはずだったんだから・・」
「じゃあ何で反応出来ているんだ?・・やっぱりあの茶色の球体
に何か秘密があるのか?」
「・・・わからない、けど、今は見守ることしか出来ないわ」
しばらくすると、エンは、一歩下がって、地面に手をついた。
「どうした?、まさかへばった・・わけではないか!」
「巨人の大剣!」
その言霊と共に、モリガンの下から巨大な土の大剣がせりだしてきた、その大きさは前に盗賊達を倒した時より一回り大きい、モリガンはそれを予知していたためか、それを難なく後方に跳んで避けて見せた。
「やっぱり避けられたか、では次はこっちだ!飛行!」
モリガンのその言葉と共に、背中が青く光ると、空に飛んでいく。
「そう来るか、ならこっちも!」
エンは、その背中に、地面の土が集め、それを翼の形に変えて、飛翔して見せた。
『おぉっと!、モリガン様!エン選手、今度は空での戦いだ!』
「やっぱりおかしいわ」
「アルテミス、やっぱりお前もそう思うか?」
「エンにあんな芸当、今まで1度も見せてこなかった、それにあんな巨大な大剣、あんなもの作ったら今頃魔力が尽きて倒れるはずよ」
「・・一体アイツの身になにが起こってるんだ」
エンがモリガンの高さまで来たところで、再び、2人は接近して、武器をぶつけ合う、今度は空に利があるかモリガンが押している。
「どうした?、エンよ、そなたの実力はその程度か?」
「はハは、マサか、そんなハズが無いだろう!」
エンは、モリガンより高く飛んだ。
「炸裂する土剣!」
その言霊に反応して、地面にある巨大な土の大剣が爆発して、それが一本一本が剣の形となってモリガンだけではなくコロシアム全体に飛んでいく。
『エン選手!ここにきて、無差別攻撃!、ですが、結界のお陰で私達は無事です!』
「あのやろう、無茶苦茶しやがる!」
「・・あれは本当にエンなの?」
「どうした、アルテミス?」
「どう言えば良いのかわからないけど、今のエン、何かが・・違うのよ」
モリガンは飛んでくる土剣を避けるが、何個か肌を掠めていき、切り傷ができる。
「ハはは、ドウだ!」
「・・・どうやら、本気でやらないといけない相手みたいね」
モリガンは、その赤いドレスの上に鎧がどこからともなく現れる、彼女の本気の現れなのだろう。
「転移のルーン1つも使えないくらいには、激しかったし、あの火を使って空だったから、これはミントの前では見せれなかったけど・・今回は使わせてもらうわ」
「・・こい!」
エンとモリガン、2人は再びぶつかり合った、その様子をアルテミスは心配そう見ていた。
「・・・エン」




