第二十八話 貴方のこと
「結局私の負けですか・・」
「・・・そなた、まだ何か隠しているな?」
「なんのことやら」
「ははは!、こやつめ、まぁ良い、また戦える日を心待ちにしておこう」
「・・・さて」
ミントは、アルテミスのいる観客席まで跳んでいく。
「あんたら、そうしないと渡れないの?、ちゃんと登れる場所あるのに」
「こっちのほうが楽ですので、そちらの方は?」
「ヴァハっていうモリガンと同じ3女神の1人だとかなんとか」
「へぇ、それは凄いですね」
「どうも、私がヴァハよ」
ヴァハはお辞儀をした
「それで?、次はどこ行こうか?」
「そうですね、とりあえずエンのところにでも」
「それはもう終わったぞ」
声がしたほうに振り向くと、そこにはエンがいた、いろんな場所が崩れており、激戦だったことがわかる、そんな様子を見てアルテミスが質問する。
「勝ったのか?」
「あぁ、泥仕合ではあったが、どちらも決め手にならないで、最終的には相手の体力が尽きて、勝った感じだ」
「それはまた大変だったのね、それじゃあ次はペルセウスのところにでも行きましょうか」
エン達はペルセウスのDブロックコロシアムに向かっていった
―――そこには
「これは・・どういうことだ」
エンが目にしたのは、クーフーリンとペルセウスの2人がギルガメシュを相手にしている光景があった、2人はボロボロで今にも倒れそうな状態だった。
「・・・どうした?、その程度か?オリンポスとケルトの英雄ってのは」
「はぁはぁ、くっそぉぉ!」
クーフーリンがゲイ・ボルグを突いていく、それをギルガメシュは最小限の動きで避けて、クーフーリンの首にチョップをやって、クーフーリンは気絶した。
「さて、まだやるかい?、ペルセウス」
「・・・いや、この状況で勝てると思うほど思い上がってはいないさ、降参する」
『し、試合終了!、ギルガメシュ選手の提案で始まったギルガメシュ選手VS他4名の選手の対決!、まさかそんな状況で勝つとは思いませんでした』
「・・・おぉ、エン、お前も来てくれたのか、ちょっと話をしておきたくてな」
「へぇ、それは良かった、俺もちょっと話したいと思っていたところだ」
しばらくした後、ギルガメシュとエンは休憩室で、話を始めた。
「まず、俺からだ、ギルガメシュ、お前は俺を知っているのか」
「・・・答えはイエスだな、では我からだな、お前の本来の場所・・神話の所はメソポタミアだ」
「・・・まぁ、そうだとは思ってはいた、何せメソポタミア神話のことだけが思い浮かばないからな」
「なんだ、つまらんな、もっと驚いてくれると思ったのに、では本題と行こうか・・メソポタミアに来る気はあるか?」
「・・・それは」
行ってはいけません。
(ん?、珍しいな、お前がそんなことを言うなんて)
行っては行けないのです。
(ふーむ、まぁ実際今のところメソポタミアに用が無いし、その記憶が無くても、別に生活に支障はない、なら・・)
「どうした?」
「・・行かない」
「そうか・・それは残念だ、では1つお前にプレゼントしておこう。
ギルガメシュは布にくるまれた丸い物を渡した。
「・・・これは?」
「もしも本気で勝ちたいと思ったなら、その布のとると良い、それはお前に新たな力を与えるからな」
「ふーん、まぁ貰っておこう、それじゃ」
エンは服のポケットにそれを入れると、ここから出ていった。
「・・・いるんだろ?、出てきたらどうだ?なぁ、イシュタル」
「あら?、気づいていたのね、やっぱり凄いわ貴方は」
それは、どこからともなく、その姿を現す・・黄色のドレスを身に纏い、その妖艶な顔は、普通の人なら、惚れてしまうそうなものだった。
「どうだ?、1度は殺そうとした相手のことは?」
「今のところ、殺す気は無いわよ、それ以前にメソポタミアから離れていたら、あれを本当に殺すことはできないわよん」
「はは、まぁ殺そうとしたなら我が全力で貴様を殺すところだが・・」
「それにしても、あれを渡すとは・・貴方も悪い人ねん」
「なに、ちょっと早まるだけさ・・それに、試したみたいものだろ?、エンが・・●●●●●があっちで何を得たのかを知れるしな」
――その後、4日目5日目も何事もなくエンとメデューサは勝ち上がり、そして・・準決勝が始まる。




