第二話 貴方の初戦闘 後編
「ちっとお前、どっかに隠れる・・隙間が無いな、とりあえず、俺の近くにいろ。
「は・・はい」
女の子は少し怖がりながらも、エンの近くに寄った、つかの間エンの目の前にナイフを持った十人の盗賊らしき者の1人がそのナイフを振り上げる。
「さて、この身体がどこまで硬いか試してみるか!」
「死ねぇ!・・えっ?」
エンは右腕でそのナイフを弾く、それは土の身体からは想像できない『ガキィン』という音が辺りに響いた。
(おう・・コイツは言うとおり想像以上だな、土ではない音がしたぞ、どおりであんな多かくまで跳んでも無事なわけだ)
そう思いながら、エンはナイフを持った目の前の相手に拳を顔に相手を見ずにぶつけた、顔の骨が砕ける音と共に、盗賊の男は、リーダーの男の横を掠めながら、その後ろの木にぶつかり、気絶した。
「なっ!・・ゴーレムのはずだよなオメェ、なんなんだ!オメェ!わよぉ」
リーダーの男は先程起きた出来事に狼狽した、その様子が伝わるように他の盗賊達も、焦りや怯えなどし始めた、当然ではあるだろう、目の前の雑魚であった土の化け物が想像以上の強さをしているのだから。
「これくらいで狼狽えられるとは、ホントビックリ・・さて、一体一体やるのも面倒だな、何か無い?コイツら一辺にぶっ飛ばせる方法」
そうですね、先程身体を作った容量で攻撃のイメージをすれば良いと思いますよ
「おぉ!なるほど、よし・・・」
「・・?誰と話しているのだろう?」
少女はエンが誰かと話しているのを不思議に思った
(あっ!、やべっ、つい声に出してしまった・・まぁとりあえず、イメージは出来たから・・)
エンは手のひらを地面に触れる・・すると―――エンの意識は暗転した。
「えっ?、ちょっ!なにを――――」
エンの視界に映ったのは、遺跡の門程の巨大な土のナイフが壁ように沢山現れ、リーダー含め盗賊達を貫く姿が映った
――――次に目を覚ましたのは、知らない木の天井、夕日の光が目を入ると、その意識は覚醒し、自分の今の状況を確認した。
「一体何があったんだ?、それに服も着てる」
その服は、質素な白いシャツと、自分の今の姿と同じ土色のズボンを履いていた
「・・?、益々わからん、うん?」
顔をあげると、そこには長めの鏡が立て掛けており、そこには、
絵の具の不自然な色の肌色と黒い髪の毛を生やしてる自分の姿が映った。
「んんんんん??なにがなんなんだ?」
次々と理解が追い付かない自分の状況に困惑していると、この部屋のドアのノックがかかり、「入りますよ」と一声かけると、先程助けていた女の子が、そこから現れた。
「良かった、起きたんですね、あれから5時間程経ちましたが、身体は大丈夫ですか?」
「・・・とりあえず、お前の名前とこの状況説明してくれ」
「あっはい・・」
女の子は今までの経緯の説明と名前を言った。
女の子の名はシルニアと言い、この都の第13宿屋で働いているらしい、そして、エンが大量の土のナイフを出した直後倒れ、そのすぐ後に大量のナイフも崩れたという、シルニアはその後、エンを運びここまで来て、その際にその身体の色だと魔物と間違えられると思い、かつらと絵の具を用意し、服を身繕い、ここの宿屋の一室に泊めたというのはことの成り行きらしい。
(なるほどなぁ・・ところで何故倒れたか説明しろ、ナレーターとやら、まだ伝え忘れとかあっただろ。)
それについては、彼女から聞けることでしょう。
(なに?)
「はぁ・・まさか、貴方様がここまでの魔法を出来るなんて思ってもみなかったです、その後倒れたのは魔力切れを起こしたのでしょうけど、本当に凄いです!」
「魔力切れ?」
「あっ、はい魔力切れ、その名の通り内の魔力が枯渇した状態をさしますが・・まさか知らないであそこまでの魔法を!?」
(・・・魔法とはまた異世界だなぁ・・)
ここでお知らせしときます、ここから私は別の場所のナレーションするので、その先のことは自分でなんとかしてください
(へいへい、とっととどっかいけ、頭の中が五月蝿くてかなわんのでな)
それでは・・また。
場面は変わり、その夜に、ある王室、そこには一人の二十代前半であろう、
男が玉座に腰掛け、ある山で巨大な土のナイフが突如現れ、即座に消えたという内容を耳にしていた。そして、その後に一人の少女が男を一人連れてきたという報告もあがった。
「如何致しましょう?、王よ」
飯使いらしいその男は目の前の王の言葉を待っている。
「・・・その男とやらを連れてこい―――まっ♪別にすぐじゃなくて良いよ!、俺もそろそろ、眠いし連れてくるのは12時くらいで、お願いするよぉ、んじゃ」
重々しい空気から一転、軽い空気に、そして軽い口調でそれを話すと玉座から、立ち上がり寝室に向かった。
「・・・御意に」
飯使いをそれを聞くと王室から姿を消した、文字通り音も無く
そして朝、エンのもとに一人の身なりのよい男が宿にやって来た
「男よ、これより貴様を十二神都オリンポスの第一都に連行する、ありがたく思え。」
これがきっかけで、この世界の歴史の渦に巻き込まれるとは、エンはこの時、知るよしも無かった。
なんだかんだ続いてる、この物語 正直見てくれる人がいるとは思っていなかったので正直嬉しいです( ´∀`)/、また明日こんな遅い時間ですが投稿できたらと、思っています(´・ω・`)
追記 ちょっと編集しました