第二十五話 エインヘリアル
「・・・キタカ」
モリガンが現れた瞬間、ローブの者達は全員ローブを脱ぎ捨てた
、その姿は、半透明ながら、どいつもこいつも、筋骨隆々の身体と、白い鎧を身に纏った者達だった、そのうちの一体が今度は肉声らしい声を発する
「・・我ら、エインヘリアル、貴様らを排除するために参った」
エインヘリアルと聞いて、エンは思い当たることでしょう。
「エインヘリアル・・確か北欧神話のヴァルハラの死した戦士達のことだったか・・」
「つまり、北欧神話の奴らからの刺客ってことか」
モリガンは矛槍を構える、エインヘリアル達は全員、剣を抜き、モリガンのほうに飛んでいく。
「はぁ!」
モリガンはエインヘリアル達の攻撃を避けて、1体1体を丁寧に
刺し貫いていく、そして、最後の一体の胸を貫いた。
「弱い!」
エインヘリアル達は「任務完了」と言うとその身体は霧散した。
「コイツらは死んだのか?、エンとやらよ」
「いや、エインヘリアルは夕方になるとヴァルハラで復活する、つまりは不死身と言っても過言ではない連中だ」
「ふむ、それは厄介だな・・」
モリガンはエン達のところに降りてくると話を続ける。
「だが、だからといって、闘技祭を中止するわけにもいかんわけでな、このことは他言無用でお願いしたいものだ。」
「某はどうすればよい?、また夜になって襲われるといかんだろう?」
「そうね・・闘技祭が終わるまで妾の近くにおれば良いと思うぞ、まぁつまり、妾の家で住むことわ許すといったところだ」
「ははは、それはまた・・ありがたい」
「・・とりあえずそなたらは今日は休みと良い、エン、そなたは明日は試合であろう?、寝不足で負けたとあっては笑い者ぞ」
「そうですね、今日は休みとしましょう」
「・・1つ私から聞きたいことがある」
アルテミスが、モリガンに近寄っていく。
「・・・私は弱かったか」
「ほう、そうだの・・・、今のところ弱いな」
「そうか――」
「だが、まだ強くなれると妾は思ったぞ」
「!・・そうか、そうなのか」
アルテミスはそれだけ聞くと、コロシアムから去っていった。
「では俺もこれで・・・」
「待て」
エンは帰ろうとした時、モリガンに止められた。
「・・・クーフーリンを知っておるか」
「クーフーリン?、あぁ知ってる、前に盗賊退治の時に乱入してきたけど、アルテミス―――セレーネ様が倒したはずだが」
「セレーネ?」
「あぁ、話では月が出ているとき、任意でそっちの人格に入れ替われるらしくて、強さも桁違いに上がるみたいだ、本人はあんまりなりたくないらしいけどな」
「ふむ、興味深いな・・それとクーフーリンについてだが、今も生きているぞ、それに闘技祭にも参加している」
「まじで!?、あれくらって生きていたのか・・」
「やつはDブロックにいる・・クーフーリン、アイツには気をつけろ」
「ほぉ?それってどういう?」
「詳しくは話せんが、やつは一度メイヴの策略によって死んだと聞いていた、とだけ言っておこう、それではな、行くぞ牛若丸よ」
「おう、それではな、エン、お前ともいつか戦いたいものだ」
モリガンと牛若丸もコロシアムから去っていく
「・・・クーフーリンか・・メイヴの策略で死んだと言えば、ゲッシュを逆手にとったやつで、その時に柱に身体を縛って立ったまま死んだあれか・・・ん?、だとすればなんでコンラが・・」
いくつかの謎を残して、エンもまた、宿で休みことにした。
そして闘技祭、3日目が始まった。
『さぁ!、始まりました、闘技祭3日目!、80いた選手も今では総勢20!1つのブロックには5人が残っていることになります!、では!、ここAブロック第1試合を始めようと思います、
さぁ、入場です!。』
エンはコロシアムに入場した、そして、今日相手するのは・・
「・・・これは驚いたな」
「えぇ、僕も驚きです、まさかこんな形でまた会えるとは、貴方が選手なのは知っていましたが」
『土を操る、オリンポスの戦士エンVSケルトの若き英雄コンラ!
レディ・・ファイト!』




